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天井裏を素早く走り回る音がする。強烈な獣臭が部屋まで届く。高松市でイタチの被害に気づいたとき、自分で捕まえられるのかが最初の疑問になるはずです。
結論からお伝えすると、捕獲には市の許可が必要です。そして高松市の場合、申請書の提出は2週間前までにと案内されています。目の前に被害がある状態から動き出しても、すぐには仕掛けられません。
さらにもうひとつ、これまで調べた自治体では見かけなかった項目があります。許可証と一緒に「腕章」が交付され、終了後はそれも返還することになっています。
この記事では、高松市が公開している案内をもとに、許可申請の流れ、必要書類、業者の探し方、そして費用相場を整理しました。
高松市の捕獲許可は「2週間前」から動く
まず全体の流れを押さえておきましょう。時間の見積もりが大きく変わりました。
申請は2週間前までに
市の案内では、有害鳥獣を捕獲するときは許可が必要とされたうえで、申請書の提出は事務処理を考慮して余裕を持ち、2週間前までには提出するよう促されています。
他の自治体では1週間程度としているところもありますが、高松市はより長めの目安を示しています。被害に気づいた段階で、まず申請の準備から始めるのが現実的でしょう。
窓口は農林水産課
担当は農林水産課で、本庁舎5階にあります。申請書の様式は市のサイトからダウンロードできました。
環境部門ではなく農林部門が扱っている点は、これまで調べた多くの自治体と共通しています。
待つあいだにできること
許可を待つあいだも、手を止める必要はありません。追い出しと侵入口の封鎖は、許可なく取り組めます。
むしろ順序としては、こちらが先です。1匹捕まえても、穴が開いたままなら別の個体が入ってきます。

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許可証と一緒に「腕章」が交付される
ここが高松市の特徴です。これまで調べた自治体の案内には出てこなかった項目でした。
30日以内に許可証と腕章を返還する
市は、申請者は捕獲許可期間が終了した場合、30日以内に許可証等及び腕章を市長に返還しなければならないとしています。あわせて、許可証に捕獲した鳥獣の内容を記入して報告することも求められます。
捕まえられなかった場合も、返還と報告は必要です。手続きが前後に発生する点を見込んでおいてください。
腕章がある意味
住宅地でわなを扱う以上、周囲から見て正当な作業だと分かる必要があります。腕章は、許可を受けた人であることを示すためのものです。
近隣の方が箱わなを見つけたとき、誰が何のために設置したのか分からなければ不安になります。形式的な手続きに見えて、近隣の理解を得るための仕組みでもあります。
返し忘れに注意する
期限が30日と決まっているため、作業が終わったら日付を控えておいてください。許可証だけ返して腕章を忘れる、という取り違えも起こりえます。
申請に必要な書類
鳥獣捕獲等許可申請書に、状況に応じた書類を添付する形です。
共通で必要な位置図
被害地域および捕獲等の区域を明らかにした位置図が必要です。住宅地図などを利用して、どこで被害が出ていて、どこにわなを置くのかを示してください。
場合によって必要な書類
法人または2人以上で許可を受ける場合は従事者名簿、捕獲等の依頼を受けて許可を受ける場合は有害鳥獣捕獲等依頼書が加わります。
業者に依頼する場合、この依頼書はこちらが用意することになるでしょう。
猟具の構造を明らかにした図面
銃器以外の方法で捕獲する場合、猟具の構造を明らかにした図面等が必要です。箱わなを使うなら、これに該当します。
図面が要るということは、わなを用意する前に申請を済ませることはできません。先に購入するか、業者に任せるかを決めておいてください。
業者の案内は自治体で分かれる
これまで各地の制度を調べてきましたが、業者の紹介に対する姿勢には幅があります。
高松市は認定事業者を案内している
市のアライグマ関連ページには、認定有害鳥獣捕獲等事業者へのリンクが掲載されています。依頼先を探す手がかりが、市の側から示されているわけです。
もっとも、これは市が特定の業者を推薦しているという意味ではありません。認定を受けた事業者の一覧を確認できる、という位置づけです。
他の自治体との違い
岐阜市は「市で特定の業者をご紹介することは行っておりません」と明記していました。水戸市は保健所が茨城県ペストコントロール協会を案内しています。
同じように困っていても、住んでいる自治体によって受け取れる情報が変わります。まずはお住まいの市のページを確認してみてください。
アライグマは別の枠組みで動く
同じ屋根裏の被害でも、相手がアライグマなら扱いが変わります。
防除実施計画に基づく計画的防除
高松市は、アライグマ等による被害を防止するため防除実施計画を策定し、農林水産省および環境省の確認を受けて計画的防除を実施しています。平成18年頃から東部地域を中心に農作物被害が報告され、最近では中心市街地でも被害が発生しているとのことです。
アライグマは特定外来生物にあたるため、鳥獣保護管理法に加えて外来生物法の規制も受けることになります。
まず正体を確かめる
イタチとアライグマでは、手続きも相談先も別物です。足音の重さや糞の大きさから、どちらなのかを絞り込んでおくと話が早く進みます。
イタチは素早く走り回る音と強烈な獣臭、アライグマはドスドスと重い足音が特徴です。
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イタチの被害で困る点
捕獲や封鎖の話に入る前に、イタチという相手の性質を押さえておきましょう。対処の優先順位に関わる部分です。
3cmの隙間から入る
体は細長く、頭が通れば胴も通ってしまいます。3cm程度の隙間があれば侵入できるため、封鎖すべき箇所が想定より多くなります。
屋根と外壁の取り合い、換気口、配管の貫通部。人の目には隙間と認識されない幅でも、通り抜けてしまいます。
臭いが最大の問題になる
イタチの糞尿は強烈な臭いを放ち、建材の奥まで染み込みます。追い出して封鎖しても、臭いが残れば生活の質は戻りません。
しかも臭いは、他の個体を呼ぶ誘引にもなります。脱臭まで含めて終わりだと考えてください。
メスは狩猟期間中でも捕獲できない
イタチのメスは、狩猟鳥獣であっても捕獲が認められていません。許可を受けて捕獲する場合も、この点は変わりません。
わなに入った個体の雌雄を素人が判断するのは難しく、この一点だけでも、自力での捕獲は慎重に考えるべき理由になります。
高松のイタチ駆除費用の相場
業者に依頼する場合の金額感です。イタチは臭いの処理が加わるぶん、他の害獣より上がりやすくなります。
作業範囲ごとの目安
追い出しと侵入口の封鎖で済むなら3万円〜10万円程度、清掃と消毒に脱臭が加わると10万円〜20万円が目安です。臭いが建材に染み込み、断熱材の交換や天井の補修まで必要なら20万円〜40万円を見ておくことになります。
捕獲を業者に依頼する場合は、申請の代行分が加わることもあります。見積りの段階で確認してください。
高松という土地の事情
高松市は市街地と農地、そして山際が近い距離で接しています。市もアライグマについて、最近では中心市街地でも被害が発生していると説明していました。
イタチも同様に、市街地の住宅へ入り込みます。「山際ではないから関係ない」とは言い切れません。古い木造家屋が残る地域では、隙間そのものが多くなる傾向もあります。
費用が上がるケース
イタチは3cm程度の隙間から入るため、封鎖箇所が多くなりがちです。高所で足場が必要になる場合や、屋根裏の面積が広い場合も金額が上がります。
放置期間が長く臭いが強いほど、脱臭の工程も重くなっていきます。
自分でやるか、業者に頼むか
制度が使えるからといって、必ずしも自分でやるべきとは限りません。負担を並べて比べてみてください。
自分でやる場合に引き受けること
わなの用意、書類の準備、申請のための来庁、設置後の見回り、捕獲した個体の扱い、そして許可証と腕章の返還。ここまでが一続きになります。
とくにメスは捕獲が認められていないため、わなに入った個体をどう扱うかという判断が発生します。事前に窓口へ確認しておいてください。
業者に頼む場合の利点
申請の代行に加えて、封鎖と清掃・脱臭まで一括で任せられます。イタチの場合、脱臭が結果を大きく左右するため、この範囲を扱えるかどうかは重要です。
現地調査と見積りを無料で行う業者であれば、金額を見てから自分でやるか任せるかを決めることもできます。
業者を選ぶときの確認事項
依頼先を選ぶ際の視点をまとめました。
申請の代行まで対応できるか
捕獲が必要な状況なら、許可申請を扱えるかどうかが判断材料になります。依頼を受けて申請する場合の書類も業者側が把握しているはずです。
あわせて、封鎖と清掃・脱臭まで一括で請け負えるかも確かめてください。捕獲だけでは被害は終わりません。
脱臭の方法を聞く
イタチの場合、脱臭が結果を左右します。どの方法でどこまで対応するのか、建材の交換が必要になる可能性はあるのかを聞いておいてください。
見積りに脱臭が含まれているかどうかも、業者によって差が出る部分です。
2週間前に申請する制度がある以上、当日契約を急ぐ理由はない
高松市の捕獲許可は、申請から交付までに2週間ほどを見込む制度になっています。そもそも行政の手続きに時間がかかる以上、今日中に契約しなければ手遅れになるという説明は、実態と噛み合いません。
国民生活センターも、被害が増えるとあおって即決を求め、他社と比較させない事業者には応じないよう注意を促しています。広告の料金と実際の請求が食い違った相談も寄せられました。
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よくある質問
許可を取らずに捕まえたらどうなりますか。
イタチは鳥獣保護管理法の保護対象で、無許可の捕獲は違反にあたるでしょう。環境省は、違反した場合に1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されると示しました。追い出しと侵入口の封鎖であれば、許可なく取り組めます。
申請してからどのくらいで捕獲を始められますか。
市は事務処理を考慮して2週間前までに提出するよう案内しています。目の前に被害がある状態から申請を始めても、その間は待つことになります。被害に気づいた段階で早めに動くのが得策です。
腕章は必ず着けなければいけませんか。
市の案内では、許可証等および腕章を返還するよう定められています。交付されたものである以上、作業中は指示に従って扱ってください。詳しい取り扱いは、申請の際に農林水産課へご確認ください。
捕獲すれば屋根裏の被害は終わりますか。
終わりません。侵入口が残っていれば別の個体が入ってきますし、糞尿の清掃と脱臭も必要です。イタチの臭いは建材に染み込むため、封鎖と脱臭まで含めて計画を立ててください。
まとめ
高松市でイタチを捕獲するには、市の許可が必要です。申請書の提出は事務処理を考慮して2週間前までにと案内されているため、思い立ってすぐに仕掛けられるわけではありません。窓口は農林水産課です。
許可証と一緒に腕章が交付され、許可期間が終了したら30日以内に両方を市長へ返還します。あわせて、捕獲した鳥獣の内容を記入して報告することも求められます。捕まえられなかった場合も同じです。
必要書類は、位置図が共通で、法人や2人以上なら従事者名簿、依頼を受けて申請するなら有害鳥獣捕獲等依頼書が加わります。銃器以外の方法なら、猟具の構造を明らかにした図面等も必要です。
業者の案内については、高松市は認定有害鳥獣捕獲等事業者へのリンクを掲載しています。岐阜市が紹介を行わないと明記していたのとは対照的です。追い出しと封鎖は許可なく進められるので、申請を待つあいだも手を止める必要はありません。現地調査と見積りが無料の業者であれば、状況を確かめるだけなら費用はかかりません。