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大阪の住宅街で、天井裏を走り回る音に悩まされている。調べてみるとイタチらしいけれど、市に電話すれば捕まえに来てくれるのかどうかが分からない。そんな段階でこのページにたどり着いた方が多いはずです。
先に答えを書くと、大阪市には捕獲器を無料で貸し出す仕組みがあります。ただし、借りたあとに待っているのは自分で捕まえて自分で放しに行くという作業です。ここを知らずに申し込むと、途中で手が止まります。
この記事では、大阪市が公開している案内をもとに、追い出しから許可申請、捕獲器の貸出、そして放獣までの流れを順に整理しました。市の記載にある「町で見かけるイタチの正体」についても触れます。
読み終えるころには、自分で進めるのか業者に任せるのかを、作業の中身から判断できるようになります。
大阪でイタチに困ったとき、市はどこまでやってくれるのか
結論から書きます。大阪市が担うのは捕獲を許可することと、捕獲器を貸し出すことまでです。職員が家に来て捕まえる仕組みは用意されていません。
窓口は保健所ではなく動物愛護相談室
大阪市でイタチの相談を受けているのは動物愛護相談室で、電話番号は06-6978-7710です。区役所のページからも、この窓口へ相談するよう案内されています。
農林部門でも保健所でもない点が、他の都市と違うところです。イタチの相談先が動物愛護の部署にあると知っていれば、たらい回しを避けられます。
捕獲許可は市が出している
大阪市内の有害鳥獣の捕獲許可は、大阪府から権限移譲を受けて大阪市が実施しています。府に問い合わせる必要はありません。
許可できる鳥獣の一覧には、タヌキやアライグマ、ハクビシンと並んで、イタチとシベリアイタチが別々に記されています。この書き分けには理由があり、次の章で扱います。
まず追い出しを試すよう案内されている
市の案内は、いきなり捕獲へ進む組み立てにはなっていません。天井裏や床下から追い出す方法をまず試し、それでも出ていかないときに相談してほしいという順序です。
捕獲には許可が必要ですが、追い出しと侵入口をふさぐ作業に許可は要りません。手間の少ない順に並べても、この順序が理にかなっています。
町で見かけるイタチは在来種ではない
大阪市の案内には、見落とされがちな一文があります。町で見かけるイタチは、ほとんどが大陸から渡ってきた大型のチョウセンイタチだという記述です。
ホンドイタチは山地や山里にいる
昔から日本にいるホンドイタチは、山地や山里に住んでいると市は説明しています。市街地の天井裏で音を立てているのは、こちらではないという整理になります。
チョウセンイタチは石垣の隙間や床下を住みかにしてきましたが、近年は天井裏に住みつくことが多くなったとも記されていました。天井裏を走り回ってうるさい、子育てをしていて糞尿の臭いがひどいという相談が増えている背景は、この住みかの変化にありました。
許可の一覧に2つの名前が並ぶ理由
大阪市が捕獲を許可できる鳥獣の一覧に、イタチとシベリアイタチが別に載っているのは、この2種を区別しているためです。シベリアイタチはチョウセンイタチの別名にあたります。
申請の場面で種名を問われることがあるので、屋根裏にいるのがどちらなのかは意識しておくとよいでしょう。判断がつかない場合は、相談の段階で状況を伝えてください。
体の特徴と、通れる隙間の大きさ
市の説明によれば、イタチは体長30cmから40cmほどの胴長短足の動物です。わずか3cm、500円玉ほどの隙間でもすり抜けてしまいます。
垂直の壁でも登れて泳ぎも得意なため、2階だから安心とはいえません。主食はネズミですが、近年はソーセージや卵なども食べると記載されています。
市が案内している追い出し方は2つ
大阪市が具体的に挙げているのは、においを使う方法と煙を使う方法です。どちらも許可なしで試せます。
においで追い出す
市販の動物用忌避剤や木酢液など、においを発するものを天井裏や床下に直接散布します。もうひとつのやり方として、新聞紙をピンポン玉くらいに丸めた紙玉に浸し、固くしぼって撒く方法が紹介されています。
直接まくと後始末が大変になるため、紙玉のほうが扱いやすいでしょう。数カ所に置けば、においが空間に行き渡ります。
煙で追い出す
ダニやゴキブリ用の燻煙剤を天井裏で焚く方法も案内されています。家庭のノミやダニを除去できるうえ、副次的な作用として煙を嫌がったイタチが出ていくという説明です。
においと煙は、どちらか片方だけを試して終わりにしないほうが確実です。日中は屋根裏を離れている個体もいるため、出入りの時間帯を数日観察してから仕掛けると効きやすくなります。
燻煙剤には医薬品に指定されているものがあるため、使用上の注意をよく読んでから使ってください。火を使うタイプは、天井裏では避けたほうが安全です。
追い出したら侵入口をふさぐ
出ていったあとに何もしなければ、また戻ってきます。自宅や倉庫を点検し、3cm四方の穴やすき間を金属たわし、金網、金属製のネットなどでふさいでおきましょう。
雨どいの中を登って屋根裏へ入る例もあるため、地面に近い部分だけを見ても足りません。追い出しと封鎖を1セットとして考えてください。

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捕獲器は借りられるが、放獣まで自分で行う
ここが大阪の制度でもっとも注意すべき点です。捕獲器は動物愛護相談室で貸し出していますが、捕獲と、捕まえたイタチの放獣は申請者が行うと市が明記しています。
貸出は捕獲許可の申請時に相談する
捕獲器の貸出について尋ねるタイミングは、捕獲許可の申請時とされています。先に許可の話を進めるなかで、あわせて確認する流れです。
在庫や貸出期間は問い合わせて確かめてください。電話の段階で被害の状況を伝えられるよう、音のする時間帯や糞の場所を控えておくと話が早くなります。
捕まえたあとに待っている作業
かかったイタチは、生きたまま入った状態で朝を迎えます。そこから運び出して放しに行くところまでが申請者の役割です。市が回収に来る仕組みではありません。
体重は1kgから2kg程度でも、暴れる動物を車に載せて移動させる作業になります。市も、困難であれば専門業者に依頼するよう案内しています。
他の市とは分担の線引きが違う
自治体によって、どこまでを市が担うかは大きく分かれます。宇都宮市のように捕獲した個体を市の委託業者が無料で回収する市もあれば、奈良市のように捕獲器を貸し出したうえで放獣は本人が行う市もあります。
大阪市は後者に近い形です。住んでいる自治体の制度を先に確かめておけば、途中で想定外の作業が出てくることを避けられます。
捕獲許可の申請に必要なもの
申請には書類がそろっている必要があります。思い立ったその日に捕まえられる制度ではありません。
申請先と用意する書類
被害防止の対策をとってもなお解決できない場合に、書類を添えて大阪市動物管理センター分室へ申請します。捕獲の許可申請書のほか、捕獲する区域や場所を明らかにした図面、申請者本人を確認できる書類が必要です。
運転免許証や健康保険証が本人確認に使えます。図面は住宅地図の写しに捕獲器を置く位置を書き込む形で足りることが多く、難しく考える必要はありません。
自分の敷地内なら緩和される部分がある
生活環境被害の防止を目的として、申請者が自分の所有地内で捕獲する場合には、求められる要件が一部緩和されています。屋根裏という自宅の中の話であれば、この扱いにあたります。
実際にどこまで省けるのかは相談の際に確認してください。事前の電話が必要とされているのは、こうした個別の判断があるためです。
大阪でイタチ駆除を業者に頼んだ場合の費用
市の制度を使わずに業者へ依頼する場合、費用は作業の範囲で決まります。建物の状態によって幅が出るため、調査を受けるまで金額は確定しません。
作業ごとの目安
追い出しと捕獲だけなら3万円から8万円ほど、侵入口の封鎖まで含めると8万円から20万円ほど、糞の清掃と消毒、断熱材の交換まで必要になると20万円から30万円を超えることもあります。
大阪の住宅は隣家との距離が近く、足場を組みにくい現場もあります。高所の作業が発生するかどうかは、同じ被害でも金額を動かす要素になるでしょう。
費用が上がりやすい条件
放置していた期間が長く臭いが建材にしみ込んでいる場合、天井裏が広い場合、侵入口が複数ある場合は高くなります。チョウセンイタチは天井裏で子育てをすることがあり、その場合は個体数も増えます。
逆に、被害に気づいてすぐ動けば、追い出しと封鎖だけで収まるかもしれません。音が聞こえ始めた時点が、いちばん安く終わる時期です。
大阪市内は木造住宅が密集した地域が多く、隣家の屋根から移ってくる経路も想定しておく必要があります。自宅だけを封鎖しても、通り道そのものが消えるわけではないという前提で計画を立ててください。
見積で確かめること
「駆除作業一式」ではなく、追い出し、封鎖、清掃、消毒がそれぞれいくらなのかが分かれているかを見てください。放獣まで含む契約なのかも、大阪では確認しておきたい項目です。
国民生活センターは、不安をあおってその場で契約させ、他社と比べる機会を奪う事業者とは契約しないよう呼びかけています。作業後に広告と異なる高額な請求を受けた事例も報告されました。
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自分でやるか、業者に頼むかの分かれ目
大阪の制度では、判断の基準がはっきりしています。放獣まで自分で担えるかどうかです。
自分で進めやすい場合
被害に気づいたばかりで糞が少なく、車を出せて、人家から離れた場所まで運べる見通しがあるなら、貸出制度を使う価値があります。費用は実質的に手間だけで済みます。
業者に任せたほうがよい場合
天井裏に糞が広がっている、臭いが部屋まで下りてきている、屋根に上がらないと侵入口を確認できないという状況では、清掃や封鎖の工程が必要になります。この部分は貸出制度の範囲外です。
依頼先は専門業者だけとは限りません。封鎖と復旧だけなら工務店でも請け負えます。
よくある質問
市に電話すれば捕まえに来てもらえますか。
来てもらえません。大阪市が担うのは捕獲の許可と捕獲器の貸出までで、捕獲と放獣は申請者が行うことになっています。難しい場合は専門業者に依頼するよう、市自身が案内しています。
捕獲器の貸出に費用はかかりますか。
貸出の条件や費用は、申請の際に動物愛護相談室へ確認してください。在庫の有無によって待つ場合もあるため、電話の段階で聞いておくと予定を立てやすくなります。
許可を取らずに捕まえたらどうなりますか。
イタチは鳥獣保護管理法で守られており、許可のない捕獲や殺傷には1年以下の懲役または100万円以下の罰金が定められています。追い出しと侵入口をふさぐ作業であれば許可は要りません。
放獣する場所に決まりはありますか。
放す場所については、申請の際に相談室へ確認してください。人家から離れた場所を選ぶよう求められるのが一般的です。近所の公園に放すと、別の家の被害に移るだけになります。
まとめ
大阪市はイタチの捕獲器を貸し出していますが、捕獲も放獣も申請者が行う決まりです。窓口は動物愛護相談室で、捕獲許可は大阪府ではなく市が出しています。
市の案内では、まず追い出しを試すよう促されています。においを使う方法と煙を使う方法の2つが挙げられ、どちらも許可なしで実行できる作業です。そのあとで3cmの隙間をふさぐところまでが1セットです。
町で見かけるイタチはほとんどがチョウセンイタチだという市の記載も、覚えておく価値があります。屋根裏で子育てをされていれば個体数が増え、清掃や消毒まで必要になります。放獣まで自分で担えるかどうかを基準に、依頼するかどうかを決めてください。
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