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屋根裏でドタドタと重い足音がする。天井にシミが広がってきた。長野市でハクビシンの被害に気づいたとき、まず知っておきたいのは「自分で捕まえられるのか」ということでしょう。
結論からお伝えすると、可能です。長野市は、タヌキやハクビシンなどの小型鳥獣について、狩猟免許を持っていない人でも捕獲許可を得れば捕獲できると案内しています。しかも申請手数料は無料です。
ただし、書類の作り込みは他の自治体より細かくなっています。猟具の構造がわかるもの、表明・確約書、場合によっては損害保険の写しまで求められます。
この記事では、長野市が公開している案内をもとに、免許なしで捕獲できる条件、立場によって変わる必要書類、そして許可を待つあいだにできることを整理しました。
長野市は狩猟免許なしでも捕獲できる
まず制度の前提から確認しましょう。野生鳥獣の捕獲は原則として禁止されていますが、例外が用意されています。
被害があることが前提になる
市の案内では、タヌキやハクビシン、ドバトなどの小型鳥獣が農業被害や生活環境に騒音などの影響を及ぼす場合、被害防除策が必ずしも効果を十分に発揮しないことがあるとされています。
そのような状況で一定の要件を満たす場合に、狩猟免許を持っていない人でも捕獲許可を得られる仕組みです。屋根裏の足音や糞害は、まさにこの「生活環境への影響」にあたるでしょう。
対象となる鳥獣が明記されている
獣類ではタヌキ、キツネ、ノイヌ、ノネコ、ミンク、アナグマ、アライグマ、ハクビシン、イノシシ、ヌートリア、ノウサギに加えて、アズマモグラやコウベモグラ、アカネズミやハタネズミなどの野ネズミ類まで列挙されています。
鳥類ではカルガモ、キジバト、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、カラス類、ドバトが挙げられました。これ以外の鳥獣については、国または県に問い合わせるよう案内されています。
申請手数料は無料、交付まで1週間程度
捕獲等許可申請手数料は無料です。ただし、申請書類の提出後、許可証等の交付までに1週間程度かかるため、余裕をもって申請するよう促されています。
窓口は農林部の森林いのしか対策課で、第二庁舎8階にあります。目の前に被害がある状態から申請を始めても、すぐには動けない点は押さえておいてください。

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必要書類は立場によって変わる
ここが長野市の特徴です。市は必要書類を表で整理しており、「被害者本人」が申請するか「被害者から依頼を受けた者」が申請するかで、そろえる書類が変わります。
どちらの立場でも必要な3点
捕獲許可申請書、被害区域図、そして猟具の構造等のわかるものです。3つ目は猟具の写真や取扱説明書の写しでよいとされています。
「どんなわなを使うのか」を市に示す必要があるという点は、他の自治体の案内にはあまり見られません。購入前に申請することはできないと考えておいたほうがよいでしょう。
表明・確約書が必要になる場合
長野県猟友会員以外の方は、表明・確約書の提出が求められます。免許を持たない一般の方が申請する場合、こちらに該当するでしょう。
様式は市のサイトからダウンロードでき、記載例も公開されていました。狩猟免許を所持しない方向けの案内文書が別途用意されている点も、丁寧な部類です。
依頼を受けた人が申請する場合
業者などに依頼する場合は、被害者からの依頼書が必要になります。加えて、依頼を受けた側が狩猟登録者であれば狩猟者登録証の写しを、そうでなければ損害保険の写しを提出することになります。
これらは依頼を受けた側が用意する書類です。こちらが準備するのは、依頼書と被害の状況を示す資料になります。
他の自治体と比べてどうか
これまで各地の制度を調べてきましたが、書類の細かさには開きがあります。宇都宮市は必須4点と条件付き3点、水戸市は許可後の義務を5つ挙げていました。岐阜市は共通3点で、被害状況写真が含まれます。
長野市の特徴は、立場によって必要書類を表で切り分けている点と、猟具の情報まで求める点です。手続きの透明性は高い一方で、そろえる手間も相応にかかります。
損害保険の写しまで求められる
この項目に注目してください。他の自治体の案内では見かけなかったものです。
わなの設置には事故のリスクがある
箱わなを住宅の敷地に置けば、家族以外の人が近づく可能性があります。宅配業者や近所の子どもがふれてけがをする、といった事態は想定しておくべきでしょう。
また、対象外の動物が誤って入ることもあります。猫やタヌキが入ってしまう錯誤捕獲は、実際に起こりうる話です。
捕獲した個体を扱うときの危険
ハクビシンは体重3〜6kgあり、追い詰められれば反撃します。わなに入った個体に近づく作業には、咬まれる危険が伴います。
市が損害保険の写しを求めるのは、こうした事故が起こりうるという前提に立っているからでしょう。
書類の多さは責任の重さを表している
猟具の写真、表明・確約書、損害保険。これだけの書類が求められるということは、それだけ責任が伴う行為だということです。
「免許がなくてもできる」という言葉だけを見て軽く考えると、あとで負担の大きさに気づくことになります。申請の段階で、最後まで自分で扱えるかを考えておいてください。
許可証まで1週間。その間にできること
申請してから許可が下りるまで、被害は待ってくれません。この期間の使い方が結果を左右します。
追い出しと封鎖に許可は要らない
捕獲には許可が必要ですが、忌避剤で出ていってもらうことや、侵入口を塞ぐことは規制の対象外です。つまり、許可を待つあいだも手を止める必要はありません。
むしろ順序としては、追い出しと封鎖が先です。1匹捕まえても、穴が開いたままなら別の個体が入ってきます。
なお、許可を受けずに捕獲すれば法律違反にあたるでしょう。環境省は、違反した場合に1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されると示しています。
この1週間で進めておくこと
侵入口を確認する、被害区域図の材料になる写真を撮る、封鎖の材料をそろえる。この3つは並行して進められます。
糞や天井のシミは、片づける前に撮影しておいてください。被害区域図や申請の資料としても使えます。
長野という土地の事情
長野市は市街地のすぐ周囲に山林が広がり、果樹園も多い地域です。ハクビシンは果実を好むため、庭先や畑の落果がそのまま餌になります。
また、雪深い地域では冬に餌が乏しくなり、暖かい屋根裏が魅力的な空間になります。断熱材が厚く入っている住宅ほど、巣として好まれやすい環境です。秋のうちに侵入口を確認しておくと、冬の被害を避けやすくなります。
出産期は封鎖の時期に注意
ハクビシンの繁殖期は1年中で、出産期は春から秋にかけてとされています。この時期に親だけを追い出して塞げば、動けない子が取り残されてしまうでしょう。
細い鳴き声が複数聞こえる場合は、封鎖の前に専門家へ相談してください。中で死なれれば、天井を開ける工事が必要になります。
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長野のハクビシン駆除費用の相場
業者に依頼する場合の金額感です。作業範囲によって幅が出ます。
作業範囲ごとの目安
追い出しと侵入口の封鎖で済むなら3万円〜10万円程度、清掃と消毒、複数箇所の封鎖まで含めると10万円〜25万円が目安です。断熱材の交換や天井の補修まで必要なら、25万円〜50万円を見ておくことになります。
捕獲を業者に頼む場合は、申請の代行分が加わることもあります。見積りの段階で、どこまで含まれるかを確認してください。
費用が上がるケース
高所で足場が必要になる場合、屋根裏の面積が広い場合、繁殖して個体数が増えている場合は金額が上がります。糞尿の堆積量も直接効いてきます。
見積りを取る際は「駆除作業一式」ではなく、作業ごとの単価が記載されているかを確認してください。
寒冷地ならではの事情
長野は寒冷地で、住宅に断熱材が厚く入っていることが多い地域です。屋根裏の断熱材はハクビシンにとって快適な巣材になり、糞尿で汚れれば交換するほかありません。
この交換費用が、他地域より膨らみやすい要因になります。気づいた時期が早いほど、この部分を避けられるはずです。
自分でやるか、業者に頼むか
制度が使えるからといって、必ずしも自分でやるべきとは限りません。判断の材料を整理しておきます。
自分でやる場合に必要なもの
わなの購入、書類の準備、申請のための来庁、設置後の見回り、そして捕獲した個体の扱い。ここまでを引き受けることになるでしょう。表明・確約書を出すということは、これらを自分の責任で行うと表明することでもあります。
とくに捕獲後の対応は、事前に確認しておかないと行き詰まります。申請の段階で窓口に聞いておいてください。
業者に頼む場合の利点
申請の代行に加えて、封鎖と清掃・消毒まで一括で任せられる点が大きな違いです。捕獲だけを済ませても侵入口が残っていれば、被害は繰り返されます。
現地調査と見積りを無料で行う業者であれば、状況を確認するだけなら費用はかかりません。金額を見てから、自分でやるか任せるかを決めることもできます。
業者を選ぶときの確認事項
依頼先を選ぶ際の視点をまとめます。長野市の場合、申請まで扱えるかどうかが判断材料になるでしょう。
申請の代行まで対応できるか
依頼を受けた者として申請するには、狩猟者登録証か損害保険の写しが必要になります。この要件を満たしている業者かどうかは、最初に確認すべき点です。
あわせて、封鎖と清掃・消毒まで一括で請け負えるかも確かめてください。捕獲だけでは被害は終わりません。
許可申請の支援まで含むかを確かめる
長野市では捕獲に猟具の写真や損害保険の写しといった書類が必要です。申請の支援を業者が担うのか、住民が自分で用意するのかで、実際の手間は大きく変わります。
見積の作業ごとの単価に加えて、この手続きの分担も書面に残してもらってください。
市の許可制度を使える人にも即決は迫られる
長野市では狩猟免許がなくても捕獲許可を受けられる場合があり、選べる道は業者への依頼だけではありません。制度を確かめる時間を取らせずに契約を求める相手には、いったん保留と伝えてください。
国民生活センターは、被害が増えるとあおって即決させ、比較の機会を奪う事業者に注意を促しています。作業後に広告と異なる高額な請求を受けた相談も寄せられました。
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よくある質問
本当に狩猟免許がなくても捕獲できますか。
長野市は、一定の要件を満たす場合、狩猟免許を持っていない人でも捕獲許可を得ることで対象の鳥獣を捕獲できると案内しています。ハクビシンも対象に含まれます。ただし表明・確約書などの書類が必要になるため、詳しくは森林いのしか対策課へご確認ください。
わなを持っていなくても申請できますか。
申請には猟具の構造等のわかるものが必要とされています。写真や取扱説明書の写しでよいとされているため、先にわなを用意しておく必要があるでしょう。借りられるかどうかも含めて、窓口へ相談してみてください。
申請してから何日で捕獲を始められますか。
市の案内では、申請書類の提出後、許可証等の交付までに1週間程度かかるとされています。余裕をもって申請するよう促されているので、被害に気づいた段階で早めに動くのが得策です。
捕まえたハクビシンはどうすればよいですか。
取り扱いは自治体によって異なります。申請の際に、捕獲後の対応についてもあわせて確認しておいてください。無許可の捕獲は法律違反にあたるため、必ず先に許可を取ってください。
まとめ
長野市は、タヌキやハクビシンなどの小型鳥獣について、狩猟免許を持っていない人でも捕獲許可を得れば捕獲できると案内しています。農業被害や生活環境への騒音などの影響があることが前提で、申請手数料は無料です。
必要書類は立場によって変わりました。捕獲許可申請書、被害区域図、猟具の構造等のわかるものはどちらでも必要で、長野県猟友会員以外は表明・確約書が加わります。依頼を受けた人が申請する場合は、依頼書に加えて狩猟者登録証の写しか損害保険の写しも求められるとのことです。
損害保険まで求められるのは、わなの設置に事故のリスクが伴うからです。通行人がふれる、対象外の動物が入る、捕獲した個体に咬まれる。書類の多さは、そのまま責任の重さを表しています。
許可証の交付までは1週間程度かかりますが、追い出しと侵入口の封鎖に許可は要りません。待つあいだに侵入口を確認し、封鎖の準備を進めておいてください。負担が大きいと感じたなら、現地調査と見積りが無料の業者に一度見てもらうのが確実です。状況を確かめるだけなら費用はかかりません。