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大阪のネズミ駆除|12月から2月が勝負になる理由と費用相場

大阪のネズミ駆除|12月から2月が勝負になる理由と費用相場|大阪の街並みとネズミ、12月から2月が勝負であることと無料貸出・費用相場を示したアイキャッチ画像

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天井裏で物音がする、台所でかじられた跡を見つけた。そんなとき、多くの人はすぐに駆除の方法を調べ始めます。ところが大阪市の場合、先に知っておくと得をする情報が別にあるのです。

大阪市は12月から2月を「ネズミ防除強調期間」と定めて、市内一斉の防除を進めています。しかも市は、なぜその時期なのかという理由まで公式に説明しました。この理由を知らないまま夏に薬剤を使うと、思わぬ事態を招くことがあります。

もう一つ、24区すべての保健福祉センターで捕そかごを無料で借りられます。ただし借り方にも仕掛け方にも条件がついているので、順に見ていきましょう。

この記事では、大阪市の公式情報だけをもとに、なぜ冬が勝負になるのか、どこで何を借りられるのか、そして業者に頼む場合の費用の目安までを順にまとめました。

駆除費用ナビ 編集部 環境省・厚生労働省・国民生活センターなど公的機関の一次情報をもとに、害獣駆除の費用と法制度を調査・執筆しています。

大阪市には「ネズミ防除強調期間」がある

大阪市は12月から2月を「ネズミ防除強調期間」として、市内一斉のネズミ防除を推進しています。年間を通していつでもよいという案内ではなく、時期が明示されている点が特徴です。

大阪市のネズミ防除強調期間は12月から2月。市内一斉の防除を推進する期間で、死骸が腐敗しにくい冬に薬剤を使うことをすすめている

市内一斉で取り組む3か月と位置づけられている

市の案内では、快適な生活を送るためにこの期間に一斉に取り組もうと呼びかけられています。個々の家庭がばらばらに対策しても、周囲から新しい個体が入ってくれば元に戻ります。地域として同じ時期に動くことに意味があるという考え方です。

この発想は、東京都中央区が町会や商店街を単位に補助を出している設計とも通じます。ネズミ対策は、隣家との距離が近い都市部ほど面で取り組む必要があるからでしょう。

冬をすすめる理由は、死骸の腐敗にある

ここが他の自治体の案内に見られない部分です。市は駆除薬の説明のなかで、腐敗したネズミの死骸からウジやハエなどが発生しにくいよう、駆除薬は冬期に使用しましょうと明記しています。

薬剤を食べたネズミは、その場で倒れるわけではありません。多くは巣に戻ってから死にます。天井裏や壁の中で死なれた場合、取り出す手段がないまま気温の高い時期を迎えると、腐敗と害虫の発生という二次被害につながります。冬であれば、この進行は遅くなるのです。

つまり「冬が推奨されるのはネズミが家に入ってくるから」という理由だけではありません。失敗したときの被害を小さく抑えられる時期だから、というのが市の説明です。

冬は、屋内に入ってくる時期とも重なる

もう一つ、冬は餌が減って屋外で暮らしにくくなる季節です。暖かく餌のある建物の中へ移動してくるため、被害の相談が増えます。市が挙げているネズミの習性を見ると、少しの足がかりがあればかなりの高さまでよじ登り、頭さえ通る穴なら通り抜けてしまうとされています。

つまり冬は、被害が表に出やすく、なおかつ対処の失敗が二次被害になりにくい時期なのです。気づいたときが動きどきだという意味で、この3か月は理にかなった設定だと言えるでしょう。

大阪のネズミ駆除|12月から2月が勝負になる理由と費用相場

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市が示すのは薬剤一辺倒ではない3本柱

大阪市はネズミ対策の考え方として、総合的有害生物管理(IPM)という手法を紹介しています。環境改善、捕獲、薬剤を組み合わせて、被害が出ないレベルまで抑え込むという発想です。薬剤だけで全滅させようとしない点に特徴があります。

大阪市が示す防除の3本柱。環境的対策ですき間と餌を断ち、物理的対策で捕そかごと粘着シートを使い、化学的対策で薬剤を補う

環境的対策で、すき間と餌を断つ

市が最初に挙げているのは、ネズミが生息できない環境をつくることです。すき間をなくして外部からの侵入を防ぎ、餌になる食品や生ごみをふた付きの容器に入れます。地味に見えますが、ここを外すと他の対策が続きません。

ネズミは巣の材料も必要とするため、紙や布類を出しっぱなしにしないことも対策のうちに入ります。家の内外を整理して隠れ場所を減らすと、住みつきにくい環境に近づきます。捕獲と薬剤はここを整えたうえで効いてくるものだと考えてください。

物理的対策で、通り道に仕掛ける

捕そかごや粘着シートを、ネズミがいつも通る場所に置いて捕まえます。市はこの通り道の見つけ方も説明していて、ネズミが体を壁にこすりつけて移動する習性から、壁が黒く汚れている箇所をラットサインと呼んで目印にするよう案内しています。

化学的対策は、あくまで補助として使う

駆除薬と忌避剤の2つが挙げられています。忌避剤はトウガラシの辛み成分であるカプサイシンなどを配合したもので、かじられて困る箇所に塗って被害を未然に防ぎます。

市はこれを、薬剤の使用をなるべく少なくしながら被害を抑えられる点がIPMの特長だと説明しました。人の健康へのリスクと環境への負荷を小さくするという理由からです。日常的に侵入口をふさぎ、見かけるたびに物理的と化学的な対策を組み合わせるのが効果的だとしています。

捕そかごは24区すべてで無料で借りられる

捕そかごの貸し出しは、大阪市24区すべての保健福祉センターで行われています。市の公式ページには、24区分の連絡先が一覧で掲載されています。費用はかかりません。

捕そかごを借りるまでの流れ。区の保健福祉センターへ電話し、窓口で設置方法の説明を受けてから無料で1か月程度借りられる

窓口は各区保健福祉センターの生活環境業務担当

相談も貸し出しも、住んでいる区の保健福祉センターにある生活環境業務担当が受け付けています。区役所の何階の何番窓口かまで案内している区もあるため、事前に電話しておくと迷いません。

来所して説明を受けたうえで、1か月程度まで借りられる

此花区の案内では、希望者に来所してもらい、設置方法などを説明したうえで貸し出すとされています。貸出期間は1か月間程度までです。郵送やネットで完結する仕組みではなく、窓口へ足を運ぶ前提になっています。

手間のように見えますが、設置方法を直接教われる機会でもあります。仕掛け方を間違えると捕れないため、この説明を受けられること自体に価値があるでしょう。

仕掛け方には、市が示すコツがある

城東区の案内が具体的です。ネズミはものに沿って歩く習性があるため、壁際やコーナーに置きます。粘着シートは枚数が少ないと飛び越えられてしまうので、出入りするすき間や通り道に敷き詰めるように多めに並べます。

捕そかごの餌は、親指くらいの大きさのものをつけましょう。何を食べられたかわからない場合は、サツマイモ、ソーセージ、さつま揚げなどを試すよう案内されています。周りを片づけてから仕掛けを置くと不自然になり、ネズミに警戒されてしまいます。

殺鼠剤の配布は平成20年度に終わっている

かつての大阪市には、いまとは違う制度がありました。ねずみ駆除用の殺鼠剤について、以前は市民にサンプル薬剤を配布していましたが、平成20年度から配布は廃止されています。

いまは薬店などで自分で購入する

中央区の案内には、薬剤の配布を廃止した経緯とあわせて、捕獲器の貸し出しは続けているという説明が併記されています。市が貸すのは道具であって、薬剤ではないという線引きです。

薬剤が必要なら、薬店やホームセンター、ドラッグストアで購入します。市の案内では、駆除薬には即効性のあるものと、4日から5日連続して食べさせることで効果が出るものがあると説明されています。小さな子どもやペットがいる家庭では、誤食の危険があるため使用を控えてください。

市は駆除を行わず、所有者の責任と明記している

相談窓口のページには、駆除は土地の所有者または管理者が自らの責任で行うこと、大阪市では薬剤の配布や駆除は行っていないことがはっきり書かれています。保健福祉センターが担うのは防除方法のアドバイスまでです。

期待していた方には物足りない内容かもしれません。ただし、道具を無料で貸し、設置方法まで教えるという水準は、他の自治体と比べて手厚いほうに入ります。

12月から2月にやること、やらないこと

強調期間に何をすればよいのかを、市の案内から整理しました。やることよりも、やってはいけないことのほうが見落とされがちです。

冬にやることとやらないこと。侵入口をふさぎ通り道に仕掛ける一方で、仕掛けの位置を頻繁に変えたり周りだけ片づけたりしない

やること

侵入口をふさぎ、餌になる食品と生ごみをふた付き容器にしまいます。壁際の黒い汚れからラットサインを探し、通り道と壁際にかごと粘着シートを仕掛けます。この順番で進めるのが基本です。

やらないこと

仕掛けの位置を頻繁に変えてはいけません。市は、位置がよく変わるとネズミが警戒するため、捕れなくても4日から5日は位置を変えないよう案内しています。すぐに結果が出ないと動かしたくなりますが、そこで我慢するかどうかが分かれ目になります。

仕掛けの周りだけを急に片づけるのも避けましょう。粘着シートを1枚だけ置くのも効果が薄く、飛び越えられてしまいます。そして薬剤だけに頼る進め方は、市がIPMの説明で否定している方法です。

捕まえた後にやること

死んだネズミは必ず取り除きます。ネズミのそばにはノミやダニがいるため、市は死体を除去した後に市販の殺虫剤で処理するよう案内しています。

そして駆除した後をそのままにすると、周辺から他の個体が侵入して元の状態に戻ってしまうのです。侵入口をふさぐ環境の整備まで行って、ようやく一区切りです。自治体によって受けられる支援は異なるため、他の地域と比べてみると大阪の位置づけが見えてきます。

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大阪でネズミ駆除を業者に頼んだ場合の費用

自分で進めるのが難しいと感じたら、業者に依頼する選択肢があります。追い出しと侵入口の封鎖だけなら3万円〜8万円、清掃と消毒まで含めると8万円〜18万円、断熱材の交換や天井の補修まで及ぶと18万円〜40万円が目安です。

大阪で見積が動きやすい4つの条件。飲食店が多い、古い長屋や木造、地下街が近い、集合住宅の共用部

大阪で金額が動きやすい4つの条件

飲食店が多い地域では餌が絶えないため、封鎖しても戻られやすくなります。古い長屋や木造住宅は壁と天井の隙間が多く、ふさぐ箇所の数がそのまま費用に響きます。

地下街が近い立地なら、下水を経由した移動があるため対策の範囲は広がるでしょう。集合住宅の共用部が絡む場合は、管理組合の合意が必要になって着手が遅れがちです。

見積もりで確かめておきたいこと

総額だけで判断すると、あとから追加費用が出ることがあります。封鎖する箇所の数、清掃と消毒が含まれるかどうか、再発したときの保証期間の3点は、書面で確認してください。

ネズミは鳥獣保護管理法の対象外で、捕獲に許可は要りません。だからこそ自分でも着手できますが、侵入口を1カ所でも残すと同じ経路から入られるため、終わらせるのは別の難しさがあります。

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よくある質問

捕そかごを借りるのに費用はかかりますか。

無料です。ただし窓口へ来所して設置方法の説明を受ける必要があり、貸出期間は1か月間程度までとされています。

市はネズミを駆除してくれますか。

大阪市はネズミの駆除を行っていません。保健福祉センターが行うのは防除方法のアドバイスまでで、駆除は土地建物の所有者または管理者が自らの責任で行うことになっています。

殺鼠剤はもらえますか。

平成20年度に配布は廃止されました。薬店やホームセンターなどで購入してください。小さな子どもやペットがいる家庭では、誤食を防ぐため使用を控えるよう市が呼びかけています。

粘着シートは何枚くらい必要ですか。

市は枚数を明示していませんが、少ないと飛び越えられるため、出入りするすき間や通り道に敷き詰めるように多めに並べるよう案内しています。

夏に薬剤を使ってはいけないのですか。

禁止されているわけではありません。ただし市は、死骸の腐敗によるウジやハエの発生を避けるため、駆除薬は冬期に使うようすすめています。

まとめ

大阪市は12月から2月をネズミ防除強調期間として、市内一斉の防除を進めています。冬がすすめられるのは、薬剤で死んだ個体が屋内に残っても腐敗しにくく、二次被害が起きにくいからです。

道具の面では、24区すべての保健福祉センターで捕そかごを無料で借りられます。窓口で設置方法の説明を受け、1か月程度まで使えます。一方で殺鼠剤の配布は平成20年度に終わり、駆除そのものも市は行いません。

自分で進めるなら、まず住んでいる区の保健福祉センターへ電話するところから始めてください。仕掛けても捕れない、侵入口が見つからないという段階まで来たら、現地調査と見積もりは無料で受けられますので、早めに相談したほうが結果的に費用を抑えられます。