ネズミ

屋根裏の糞の見分け方|大きさ・落ち方・新しさで絞る

屋根裏の糞の見分け方|大きさ・落ち方・新しさで絞る|硬貨と並べた糞のサイズ比較、散らばり方の違い、新しい糞と古い糞の比較写真

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押し入れの上を片づけていたら、見慣れない糞が落ちていた。屋根裏の点検口を開けたら、床に何かが散らばっていた。こういう場面で、まず知りたいのは「何の糞なのか」でしょう。

ただ、それより先に確かめておきたいことがあります。その糞は新しいのか、古いのか。つまり、今もその動物が出入りしているのかどうかです。

種類が分かっても、すでに出ていったあとなら対処はまったく違います。逆に新しい糞が続いているなら、封鎖を急ぐ段階だという判断ができます

この記事では、大きさ・落ち方・新しさという3つの視点で糞を絞り込む方法を整理しました。定規がないときの測り方や、素手で扱ってはいけない理由もあわせてお伝えします。

駆除費用ナビ 編集部 環境省・厚生労働省・国民生活センターなど公的機関の一次情報をもとに、害獣駆除の費用と法制度を調査・執筆しています。

糞は「大きさ・落ち方・新しさ」で絞る

順番が大切です。まず大きさで候補を減らし、落ち方でさらに絞り、最後に新しさで緊急度を判断する。この流れなら、屋根裏に上がらなくても状況がつかめます。

まずは下のチェックで、大きさと落ち方から候補を絞り込んでみてください。

糞から害獣をしぼり込む
大きさと落ち方で、候補を絞り込めます

Q1糞の大きさは、どれに近いですか。

この診断は、公開されている一般的な特徴をもとにした目安です。素手では触らず、硬貨を横に置いて撮影した写真で判断してください。

大きさで害獣を絞る

屋根裏に入り込む動物は、それほど多くありません。ネズミ、イタチやテン、コウモリ、ハクビシン、アライグマ。この5系統を押さえておけば十分です。

屋根裏の糞を大きさで絞る判定。6ミリから20ミリはネズミ、6ミリから1センチで細長いのはイタチやテン、1センチから2センチで崩れるのはコウモリ、5センチ前後はハクビシン、5センチから18センチはアライグマ

ネズミの糞は6mmから20mm程度の粒状です。イタチやテンは6mmから1cm程度で細長く、水分を多く含みます。コウモリは1cmから2cm程度で、乾くと崩れやすく、虫の羽が混じるのが決定的な特徴です。

ハクビシンは5cm前後と大きく、果実の種が混じります。アライグマはさらに太く、量も多くなるでしょう。この段階で、候補は2つか3つまで減らせます

定規がないときは硬貨や米粒で測る

いざ測ろうとしても、屋根裏の入口に定規は置いてありません。そんなときは、100円玉や1円玉を糞の横に置いて写真を撮ってください。

1円玉の直径は2cm、100円玉は2.2cmです。硬貨と並べて撮っておけば、あとから正確な大きさが分かりますし、業者に見せる際もそのまま使えます。米粒を並べる方法でも構いません。

絶対にやってはいけないのが、素手でつまんで測ることです。理由は後ほど説明します。

屋根裏の糞の見分け方|大きさ・落ち方・新しさで絞る

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落ち方でさらに絞る

大きさで迷った場合、落ち方が決め手になります。散らばっているか、まとまっているか。この違いは習性の差によるものでした。

糞の落ち方で絞る方法。散らばっているならネズミ、一箇所にまとまっているならハクビシンやアライグマ、イタチのため糞、真下に積もっているならコウモリ

散らばっているならネズミ

ネズミは移動しながら排泄するため、通り道に沿って点々と落ちていきます。壁沿いや配管まわり、食品の近くで見つかるケースが目立ちました。

広い範囲に少しずつ散らばっているなら、ネズミと考えてよいでしょう。

一箇所にまとまるなら「ため糞」

ハクビシン、アライグマ、イタチには、決まった場所に排泄を重ねる習性がありました。これを「ため糞」と呼んでいます。

同じ場所に積み上がっていくため、放置すると天井板が糞尿の重みと水分で傷み、最終的に抜け落ちることもあります。まとまった糞を見つけた場合、緊急度は高いと考えてください。

真下に積もっているならコウモリ

コウモリはぶら下がっている場所の真下に糞を落とします。ベランダの手すりの下や、軒下の一部分だけに集中して積もっているなら、その真上が出入り口です。

崩れやすく、光に当てるとキラキラする虫の羽が混じっていれば、ほぼ確定でしょう。

新しさで「今もいるか」が分かる

ここがこの記事でもっともお伝えしたい部分です。種類の特定より、こちらのほうが行動に直結するからです。

糞の新しさの見分け方。新しい糞は湿り気と光沢があり、形がしっかりしていて臭いが強い。古い糞は乾いて白っぽくなり、崩れやすくなっている

新しい糞と古い糞の違い

新しい糞は湿り気があり、黒っぽく光沢を帯びています。形がしっかりしていて、臭いも強く感じられるはずです。

一方、古い糞は乾いて白っぽく色あせ、触れると崩れてしまいます。臭いも弱まっているでしょう。見た目の水分量と色つやが、そのまま経過時間を映します

片づけて、翌日また落ちるかを見る

もっとも確実な判断方法がこれです。見つけた糞を消毒液で湿らせてから拭き取り、片づけた日付をメモしておいてください。

翌日、同じ場所にまた落ちていれば、今も出入りしていることが確定します。数日たっても何も落ちてこないなら、すでに出ていったのかもしれません。

この情報が業者への相談で最も役立つ

現地調査を受ける際、「いつ片づけて、いつまた落ちたか」を伝えられると話が早く進みます。写真と日付があれば、担当者は見るべき場所をすぐ絞り込めるでしょう。

糞の種類を言い当てられなくても構いません。記録さえ残っていれば、判定はプロが行います


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見分けるときにやってはいけないこと

確かめ方を誤ると、健康を損ないます。次の4つは避けてください。

糞を見分けるときにやってはいけない4つの行動。素手で触る、乾いたまま掃く、屋根裏に上がって探し回る、分からないからと放置する

素手で触る・つまんで測る

厚生労働省は、動物から人へ感染する動物由来感染症について注意を呼びかけています。糞に病原体が付着している可能性がある以上、素手で扱うべきではありません。

大きさを測りたい気持ちは分かりますが、使い捨ての手袋とマスクを着けるところから始めてください。硬貨を横に置いて撮影すれば、触らずに済みます。

乾いたまま掃く・掃除機で吸う

乾いた糞は崩れやすく、掃く動作で細かい粒子となって舞い上がるでしょう。掃除機で吸えば、排気とともに室内へ広がってしまいます。

消毒用アルコールや薄めた塩素系漂白剤を吹きかけ、湿らせてからペーパーで拭き取るのが基本です。塩素系漂白剤を使う際は、酸性の洗剤と混ざらないよう十分にご注意ください。

屋根裏に上がって探し回る

点検口を開けて中を撮影する程度なら構いませんが、上がって探し回るのは避けてください。梁を踏み外せば天井を突き抜けますし、堆積した糞の粉じんを吸い込むことにもなります。

床側から見える範囲、押し入れの上、天井の隅。この程度にとどめておきましょう。

分からないからと放置する

「何の糞か分からないから、しばらく様子を見よう」という判断が、結果的に最も損をします。その間も糞は増え、天井板の傷みは進んでいきます。

種類が分からなくても、記録を残して相談することはできるはずです。判定できないこと自体は、動かない理由になりません

見つけてからの進め方

ここまでを4つのステップにまとめました。この順番なら、無駄なく判断できるはずです。

糞を見つけてからの4ステップ。写真を撮る、湿らせて拭き取る、翌日また落ちるかを見る、正体に合わせて対処を選ぶ

写真を撮り、片づけ、翌日を見る

硬貨を横に置いて撮影し、日付を残します。手袋とマスクを着けて湿らせてから拭き取り、片づけた日をメモしましょう。そして翌日、同じ場所を確認してください。

この3日ほどの作業で、種類の目安と「今もいるか」の両方が分かります。

正体に合わせて対処を選ぶ

ここで法律の確認が必要になります。家に住み着くネズミは鳥獣保護管理法の対象外ですが、イタチ、ハクビシン、コウモリ、アライグマは保護対象で、無許可の捕獲は認められていません

追い出しと侵入口の封鎖であれば、どの動物でも許可なく取り組めます。捕獲が必要な場面では、許可を持つ業者に任せてください。

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写真を撮ったら、あとはプロに見てもらえます

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費用と相談の目安

業者に依頼する場合の金額感と、相談すべきタイミングをまとめました。

相談したほうがよいライン

新しい糞が続いている、まとまった量の糞がある、天井にシミが出ている、臭いが居室まで届く。いずれかに当てはまるなら、現地調査を受ける段階です。

とくにため糞が見つかった場合は、清掃と消毒だけでも自力では難しくなります。堆積した糞の量が多いほど、粉じんの危険も高まります。

費用の目安

ネズミの場合、追い出しと封鎖で3万円〜8万円程度、清掃と消毒を含めると8万円〜18万円が目安です。ハクビシンやアライグマなど体の大きな動物では、糞の量が多いぶん清掃の比重が増し、10万円〜25万円、修繕まで及ぶと25万円〜50万円になります。

現地調査と見積りを無料で行う業者であれば、状況を確認するだけなら費用はかかりません。金額を見てから判断できます。

よくある質問

糞の写真を撮れば、種類を判定してもらえますか。

目安はつきますが、写真だけで断定するのは難しいところです。落ちている場所、量、臭い、音の有無を合わせて判断します。硬貨を並べて大きさが分かる写真を撮っておくと、精度は上がります。

古い糞しか見つかりません。放っておいてよいですか。

出ていった可能性はありますが、侵入口が残っていれば別の個体が入ってきます。また、古い糞も乾いて粉じんになるため、防護具を着けて片づけておくことをおすすめします。

糞が1つだけ落ちていました。これでも住み着いていますか。

1つだけなら、通りすがりだった可能性もあります。その場所を片づけて数日観察し、また落ちるかどうかを確かめてください。増えていくようなら住み着いていると考えられます。

賃貸住宅で糞を見つけました。どうすればよいですか。

まず管理会社か大家さんに連絡してください。屋根裏や壁の内部は建物の構造に関わるため、封鎖工事には所有者の判断が必要になります。写真を撮っておくと、状況を伝えやすくなります。

まとめ

屋根裏で糞を見つけたら、大きさ・落ち方・新しさの3点で絞り込んでください。6mmから20mmの粒状ならネズミ、細長ければイタチやテン、崩れやすく虫の羽が混じればコウモリ、5cm前後で種が混じればハクビシンです。

落ち方も手がかりになります。散らばっていればネズミ、一箇所にまとまっていればため糞の習性を持つ害獣、真下に積もっていればコウモリと判断できます。

そして最も大切なのが新しさです。湿り気と光沢があれば新しく、乾いて白っぽく崩れるなら古い糞です。一度片づけて翌日また落ちるかを見れば、今も出入りしているかがはっきりします。

確かめる際は、素手で触らない、乾いたまま掃かない、屋根裏に上がらないという3点を守ってください。硬貨を横に置いた写真と日付の記録があれば、あとの判定はプロに任せられます。現地調査と見積りが無料の業者なら、状況を確かめるだけなら費用はかかりません。