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屋根の上で重い足音がして、庭が掘り返されている。アライグマらしいと分かったものの、神戸市に何を頼めるのかがはっきりしない。そんな段階でこのページを開いた方が多いはずです。
結論から書くと、神戸市は自分の敷地で捕獲を希望する人に、捕獲檻を無償で貸し出しています。ただし、いきなり檻が届くわけではありません。まず相談ダイヤルへ連絡するところから始まります。
この記事では、市が公開している案内をもとに、連絡から捕獲、回収までの流れを整理しました。あわせて、2026年に始まった市の新しい取り組みと、免許がなくても捕獲できる仕組みについても扱います。
同じ屋根裏に入る動物でも、アライグマとイタチでは市の関わり方がまったく違います。その線引きも押さえておけば、無駄な電話を減らせるはずです。
神戸市では相談ダイヤルから始まる
まず入り口の確認です。アライグマの被害を受けた場合の連絡先は、神戸市鳥獣相談ダイヤル(078-333-4408)です。区役所ではありません。
受付は夜21時まで、年中無休
受付時間は8時から21時までで、年中無休とされています。年末年始のみ9時から17時になります。市役所や区役所の開庁時間外でも相談できる設計です。
屋根裏の音は夕方から夜にかけて確認しやすいので、その場で状況を伝えられるのは実務上ありがたい点です。日中に仕事があって役所に電話できない方でも使えます。
相談時に伝えること
市は、差し支えない範囲で被害の日時や内容、氏名、住所、連絡先を伝えるよう求めています。いつから足音がしているのか、どこが荒らされたのかを整理してからかけてください。
写真が撮れていれば、その旨も伝えておくと話が早くなります。ただし、姿を確認しようとして無理に近づくのは避けてください。
捕獲檻は無償で借りられる
相談時の注意事項として、自分の敷地で捕獲を希望する場合は無償で捕獲檻を貸し出すと明記されています。費用の負担なく試せる制度です。
捕獲できた場合の回収については、事業者等が対応する形が市の説明に出てきます。捕まえた個体を自分で運ぶ場面は想定されていません。
同じ屋根裏でも、市の関わり方が違う
ここを知らないまま電話すると、話が噛み合いません。神戸市はアライグマには檻を貸しますが、イタチは市の捕獲対象に入っていません。
アライグマは防除実施計画の対象
アライグマは外来生物法により特定外来生物に指定されており、野外へ放つことや飼育、販売、輸入が原則として禁止されています。そのうえで、地方公共団体が防除実施計画を策定すれば捕獲と処分ができるとされています。
神戸市は兵庫県アライグマ防除指針を参考にして、神戸市アライグマ防除実施計画を策定し、捕獲を進めていました。この計画があるからこそ、市が檻を貸す仕組みが成り立っています。
イタチは民間業者を案内される
一方でイタチは、カラスやハトと同じく市が捕獲対象としていない鳥獣に含まれていました。相談すれば、自主的な被害防止策や注意点、民間駆除事業者の窓口を案内してもらえます。
屋根裏の相手を取り違えれば、期待していた制度が使えないと分かって振り出しに戻ってしまいます。足音や糞の様子から、どちらの可能性が高いかを整理してから電話してください。

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市は「捕獲」と「防護」の両輪で進めている
神戸市は2026年に、アライグマ対策を強化する2つの取り組みを始めました。市は農村地域だけでなく市街地周辺でも被害の拡大が課題になっていると説明しています。
市民団体による捕獲強化
KOBEアライグマバスターズは、市が登録した市民団体等が地域で捕獲活動を行う取り組みです。市が箱わなの貸出や講習会の実施でサポートします。
捕獲謝礼はアライグマ1頭につき3,000円です。団体構成員にわな猟免許保持者がいるなど一定の条件を満たした登録団体が、捕獲した個体の処分と焼却施設への搬入も行う場合は、5,500円が追加されます。
ただし令和8年度の募集はすでに締め切られています。また、市内に拠点があること、5名以上で活動する団体であることなどの要件もあり、個人で申し込む制度ではありません。
建築物への獣害対策支援
もう1つが、侵入リスクが高い建築物を対象とした獣害対策支援です。歴史ある建築物等への獣害対策支援補助金という名称で案内されています。
対象となる建築物の条件や補助の内容は市のページで確認してください。一般の住宅がそのまま使える制度とは限りません。
個人の相談は相談ダイヤルが入り口のまま
2つの取り組みが増えても、個人が自宅の被害を相談する窓口は変わりません。鳥獣相談ダイヤルへ連絡し、必要に応じて檻を借りるという流れです。
免許がなくても捕獲できる道がある
アライグマには、他の害獣にない仕組みがあります。狩猟免許を持っていなくても、手続きを踏めば捕獲できるようになります。
捕獲従事者届と講習会
市の説明によれば、防除実施計画による捕獲を実施するにあたっては、狩猟免許を保有していない人でも、捕獲従事者届を提出し講習会を受講すれば捕獲ができるようになります。
市のページには、捕獲従事者届出書や捕獲報告書の様式も掲載されています。制度として整えられているということです。
それでも無許可の捕獲は法令違反
この仕組みがあるからといって、自己判断で檻を仕掛けてよいわけではありません。手続きを踏まないままの捕獲は法令違反になります。
ハクビシンやイタチは鳥獣保護管理法の枠組みで、無許可の捕獲や殺傷には1年以下の懲役または100万円以下の罰金が定められています。アライグマの仕組みを他の動物へ当てはめないでください。
市が挙げているすぐにできる対策
檻を借りる前に手を打てる部分もあります。市は「ねぐらをなくす」と「えさをなくす」の2つに整理しています。
ねぐらをなくす
床下や土台の換気口、屋根の換気口、壁面の穴、戸袋の底面を定期的に点検して修理するよう市は求めています。侵入口は1カ所とは限らないという注意も添えられています。
縁の下や通風口、増築部分の屋根付近の継ぎ目といったすき間は、頑丈なものでふさいでください。庭木の枝が屋根にかかる前に剪定しておくことも挙げられています。
すでに住み着かれている場合は、ねぐらの近くで煙が出る殺虫剤を焚く、忌避剤を撒くといった方法で追い出す手も示されています。
えさをなくす
絶対にえさを与えないでください。市は、えさを与える行為によってアライグマが人馴れし、人の与えるえさに依存して自立できなくなると説明しています。近くに巣を作ることも多く、そこが住宅地であれば被害の原因になります。
ゴミ集積場ではゴミを出す時間を守ってネットをかけること、生ゴミやペットの残り餌を屋外に放置しないこと、農作物の未収穫物や落果実を農地に放置しないことが挙げられていました。
えさ場をなくす作業は、隣近所と足並みをそろえるほど効きます。自宅だけ片づけても、通り道の途中に別のえさ場があれば通う理由は残るからです。
近づかない、素手で触らない
市はアライグマの特徴として、夜行性で基本的に臆病であり、アライグマから攻撃してくることはほとんどないとしています。ただし例外があります。
刺激した場合と子連れの場合
むやみに近づいて刺激した場合や、子連れの場合は攻撃してくることがあると市は注意しています。姿を見かけても、写真を撮ろうとして距離を詰めないでください。
檻にかかった個体も同じです。第三者が近づかないよう毛布をかけて待つという扱いが、市の説明に出てきます。
子どもとペットを近づけない
庭に出没している段階でも、子どもやペットを不用意に近づけないでください。臆病な動物ほど、逃げ場を失ったときに攻撃に転じます。
犬が吠えて追い詰める形になると、双方が怪我をする危険があります。見かけたら屋内に入れて、静かに離れるのが安全です。
糞尿の処理は防護具をつけて
市は、アライグマの糞尿を処理する際にはマスクやゴム手袋をし、作業後は手を洗うよう呼びかけています。屋根裏に入られていた場合、糞尿は一箇所にまとまってたまります。
厚生労働省も動物由来感染症について、動物と接触したあとの手洗いなど基本的な予防を促していました。粉じんを立てないよう湿らせてから作業してください。
神戸でアライグマ駆除を業者に頼んだ場合の費用
檻を借りて捕獲できたとしても、家の被害が終わるわけではありません。侵入口の封鎖と清掃は制度の外に残ります。
作業ごとの目安
追い出しと封鎖までなら5万円から15万円ほど、糞の清掃と消毒まで含めると15万円から25万円ほどが目安になります。断熱材の交換や天井の張り替えまで進むと、30万円を超えることもあります。
神戸で費用が動きやすい条件
神戸は坂の多い地形で、斜面に建つ住宅では足場が必要になる場合があります。長屋や隣家と接した建物では、封鎖すべき箇所が敷地の境界にかかることもあります。
アライグマは前足が器用で力も強いため、こじ開けられた開口部が広がっているかもしれません。下地から手を入れる必要が出ると、金額は上がります。
見積で確かめること
「駆除作業一式」ではなく、追い出し、封鎖、清掃、消毒、復旧がそれぞれいくらなのかが分かれているかを見てください。市の制度で捕獲だけ済ませた場合は、どこから頼むのかを伝えたうえで見積を取ると比べやすくなります。
国民生活センターは、不安をあおってその場で契約させ、他社と比較する機会を奪う事業者とは契約しないよう呼びかけています。作業後に広告と異なる高額な請求を受けた事例も報告されました。
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近隣の自治体と比べてみる
同じアライグマでも、市によって制度の形は違います。堺市は生活環境の被害と農作物の被害で窓口が分かれ、箱わなの貸出は市内の農地に設置する場合に限られています。
神戸市は、自分の敷地での捕獲希望に対して無償で檻を貸すという形です。住んでいる市の記載を先に読むかどうかで、動き方が変わります。
よくある質問
捕獲檻を借りるのに費用はかかりますか。
市は、自分の敷地で捕獲を希望する場合は無償で捕獲檻を貸し出すと記載しています。費用の負担なく借りられる制度です。詳しい条件や台数については、鳥獣相談ダイヤルへ確認してください。
KOBEアライグマバスターズに個人で参加できますか。
できません。市内に拠点があり、5名以上で活動する団体であることなどが要件になっています。また令和8年度の募集はすでに締め切られています。自宅の被害については、相談ダイヤルへ連絡してください。
捕まえたあとはどうすればよいですか。
捕獲後の回収は事業者等が対応する形が市の説明に出てきます。回収されるまでの間は、第三者が近づかないよう毛布をかけて待つよう案内されています。自分で運ぼうとしないでください。
屋根裏にいるのがアライグマか分かりません。
ハクビシンとアライグマはどちらも重い足音を立てるため、音だけの判別は困難です。糞の大きさや落ちている場所、天井のシミも合わせて確認してください。イタチであれば市の捕獲対象から外れるので、相手によって進み方が変わります。
まとめ
神戸市は、自分の敷地でアライグマの捕獲を希望する人に捕獲檻を無償で貸し出していました。入り口は鳥獣相談ダイヤルで、8時から21時まで年中無休で受け付けています。
この仕組みが成り立つのは、市が外来生物法にもとづく防除実施計画を策定しているためです。だからこそ、狩猟免許がなくても捕獲従事者届と講習会を経れば捕獲できる道が用意されています。同じ屋根裏に入るイタチが市の捕獲対象外であることと比べると、扱いの差がはっきりします。
2026年からは、市民団体による捕獲強化と建築物への獣害対策支援という2つの取り組みも始まりました。ただしどちらも個人が自宅の被害に直接使う制度ではありません。まずは相談ダイヤルへ連絡し、そのうえで侵入口の封鎖と清掃をどこまで自分でやるかを決めてください。
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