ハクビシン

千葉のハクビシン駆除|ワナは届くが見回りは毎日という条件

千葉のハクビシン駆除|ワナは届くが見回りは毎日という条件|配達・回収・毎日確認・誤捕獲は解放の4条件を示したイラスト

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屋根裏の足音がハクビシンらしいと分かり、千葉市に箱ワナの貸出があると聞いて調べ始めた。そこまで来て、借りたあと自分が何をすることになるのかが分からず手が止まっている。そんな段階の方に向けた記事です。

結論を先に書くと、千葉市の制度は住民の運搬の負担がほとんどありません。委託事業者がワナを自宅まで届け、捕獲したあとも回収に来てくれます。ここは他の市と比べても手厚い部分です。

その代わりに条件があります。設置している間は毎日の見回りが求められ、目的の動物以外がかかったときは自分で逃がすことになります。加えて、順番待ちが発生する場合もありました。

この記事では、市が公開している案内をもとに、申込から回収までの流れと、住民側に残る作業を整理しました。借りるべきか業者に頼むべきかを、作業の中身から判断できるようになります。

駆除費用ナビ 編集部 環境省・厚生労働省・国民生活センターなど公的機関の一次情報をもとに、害獣駆除の費用と法制度を調査・執筆しています。

千葉市はワナを自宅まで届けてくれる

まず制度の全体像です。千葉市はハクビシンとアライグマによる生活被害に対して箱ワナを貸し出しており、配達も回収も市の委託事業者が行います。

千葉市の箱ワナ貸出の流れ|申込・貸出・設置・回収の4段階

申込は環境保全課へ

申込は電話などで環境保全課へ行います。その際に、名前と設置場所となる住所、連絡先を伝えることになります。申込を受けて、委託事業者から貸出の日時について連絡が入る流れです。

注意したいのは、委託事業者へ直接連絡することは控えるよう市が案内している点です。窓口は市に一本化されています。

ワナは自宅まで届く

貸出の日には委託事業者が自宅へワナを届け、その場で申込用紙に記入します。重い箱ワナを役所まで取りに行く必要はありません。

捕獲できたときも同じで、市へ連絡すれば委託事業者が回収日時を調整して引き取りに来ます。捕まえた個体を自分で運ぶ場面がない点が、この制度の特徴です。

借りたあとに住民が担うこと

負担が軽いのは運搬の部分だけで、設置している間の管理は住民の仕事になります。とくに毎日の見回りは、借りる前に現実的かどうかを確かめるべき条件です。

千葉市で箱ワナを借りた住民に求められる条件|毎日の見回り・捕獲時の連絡・誤捕獲の解放・動物への配慮

1日1回以上の見回りが条件

市は、ワナの設置期間中は1日1回以上見回るよう求めています。旅行や出張で家を空ける予定があるなら、その期間は設置に向きません。

見回りを怠ると、かかった動物が長時間放置されることになります。衛生の面でも動物の扱いの面でも、この条件は外せません。

誤って捕まえた動物は自分で逃がす

ハクビシンやアライグマが捕獲されたときは、速やかに市へ連絡します。一方で、ネコやタヌキ、アナグマなどがかかった場合は速やかに解放するよう求められています。

つまり、目的の動物以外は自分で扉を開けて逃がすことになる仕組みです。野生動物を至近距離で扱う場面が出てくる点は、あらかじめ知っておいてください。

解放するときは、ワナの正面に立たないでください。扉を開けた瞬間に飛び出してくるので、横から扉を持ち上げて距離を取るほうが安全です。手袋と長袖は必ず身につけてください。

捕獲したあとの扱い

捕獲した場合は、雨風や直射日光を防ぐなど動物へ配慮するよう案内されています。ワナにブルーシートや毛布をかけると、動物が引き込んで故障の原因になるとも記されています。

また、使用者の責任でワナを故障や破損、紛失させた場合には、修理費用や再調達費用を負担することがあると案内されていました。丁寧に扱う前提の制度だと考えてください。

貸出期間は1か月。ただし条件がつく

期間の見通しも、借りる前に押さえておきたい点です。原則は設置日から1か月間ですが、状況によって短くなります。

千葉市の箱ワナの貸出期間|通常は1か月、混み合うときは順番待ちや早期返却になる

混み合っているときは順番待ちになる

予約が混み合っている場合、ワナが空くまで待つことがあると市は明記しています。被害が出ている最中に待たされる可能性がある、ということです。

さらにその場合は、動物がかかった時点で返却する扱いになります。1か月かけて複数を捕まえるという使い方はできません。

設置場所は自分の敷地内に限られる

ワナを置けるのは、申し込んだ本人が管理している場所です。公道や他人の敷地、共用部分に勝手に設置することはできません。集合住宅にお住まいなら、まず管理組合や管理会社へ確認してください。

庭に置くのか、屋根裏に近い場所へ置くのかでも捕まりやすさは変わります。糞が落ちている位置や、夜に音がする方向を手がかりに、通り道の見当をつけてから置くほうが結果につながります。

期間内に捕まらなかったとき

ハクビシンは警戒心が強く、設置してすぐにかかるとは限りません。1か月で結果が出なければ、そこで一度返却することになります。

再度の申込ができるかどうかは、その時点の状況によります。待ち時間も含めて、解決までの見通しを立ててから判断してください。

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同じ貸出制度でも、市によって分担が違う

他の自治体と並べると、千葉市の位置づけがはっきりします。住民が動物を運ぶ場面があるかどうかが、いちばん大きな差です。

箱ワナ貸出における千葉市・宇都宮市・大阪市・神戸市の分担の違いを比べた図

大阪市は捕獲も放獣も申請者が行う

大阪市はイタチの捕獲器を貸し出していますが、捕獲と、捕まえた個体の放獣はいずれも申請者が行うと明記しています。人家から離れた場所まで運ぶ作業が発生します。

千葉市はここが委託事業者に任されているぶん、住民の負担は軽くなりました。ただし、その代わりに毎日の見回りという条件がついています。

宇都宮市や神戸市との違い

宇都宮市は捕獲した個体を市の委託業者が無料で回収します。神戸市はアライグマとハクビシンについて捕獲檻を無償で貸し出す一方、イタチは市の捕獲対象に入っていません。

制度の名前が似ていても、中身は市ごとに設計が違います。引っ越しの経験がある方ほど、以前住んでいた土地の感覚で判断しないよう気をつけてください。

ワナで終わらない部分が残る

制度を使い切っても、家の被害が終わるわけではありません。捕獲は入り口であって、出口ではないからです。

箱ワナ貸出制度で対応できる範囲と、住民か業者に残る作業を比べた表

侵入口をふさがなければ次が入る

ハクビシンは頭が入る大きさの穴を通り抜け、雨樋や柱を垂直に登ります。1頭を捕まえても経路が残っていれば、別の個体が同じ場所から入ってきます。

封鎖は建物の工事なので、害獣専門の業者でなくても工務店で対応できるでしょう。ただし中に残ったまま塞ぐと閉じ込めてしまうため、出入りが止まった確認は慎重に行ってください。

糞尿の清掃と消毒は制度の外

天井裏にたまった糞尿は、時間が経つほど建材にしみ込みます。断熱材が汚れている場合は洗って戻すことができず、交換するしかありません。

厚生労働省は動物由来感染症について、動物と接触したあとの手洗いなど基本的な予防を呼びかけています。作業する際はマスクと手袋を着けてください。

千葉でハクビシン駆除を業者に頼んだ場合の費用

制度を使わずに業者へ依頼する場合、費用は作業の範囲で決まります。制度で捕獲まで進めた場合でも、封鎖と清掃の費用は別に見ておく必要があります。

作業ごとの目安

追い出しと封鎖までなら5万円から15万円ほど、糞の清掃と消毒まで含めると15万円から25万円ほどが目安になります。断熱材の交換や天井の張り替えまで進むと、30万円を超えることもあります。

制度と併用するときの考え方

捕獲だけを市の制度でまかない、封鎖と清掃を業者に頼むという分け方もできます。この場合、業者に伝えるのは「捕獲は済んでいる」「封鎖と清掃からお願いしたい」という2点です。

見積を取るときに前提を先に伝えておくと、比較しやすい形で出てきます。捕獲込みの見積と捕獲抜きの見積を並べてしまうと、金額だけを見て安いほうを選ぶことになりかねません。

千葉で費用が動きやすい条件

千葉市内は台地と谷が入り組み、斜面に建つ住宅も少なくありません。足場が必要になるかどうかで金額は変わります。海に近い地域では建材の傷みが進んでいることもあり、封鎖の下地から手を入れる場合があります。

放置していた期間の長さも金額を押し上げる要因です。天井にシミが出ている段階では、清掃だけでなく張り替えまで必要になりがちです。

見積で確かめること

「駆除作業一式」ではなく、追い出し、封鎖、清掃、消毒、復旧がそれぞれいくらなのかが分かれているかを見てください。市の制度で捕獲だけ済ませた場合は、どこから頼むのかを伝えたうえで見積を取ると比べやすくなります。

国民生活センターは、不安をあおってその場で契約させ、他社と比較する機会を奪う事業者とは契約しないよう呼びかけています。作業後に広告と異なる高額な請求を受けた事例も報告されました。

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借りるか、頼むかの判断

千葉市の制度は運搬の負担が軽いぶん、条件を満たせる人にとっては使う価値があります。判断の分かれ目は3つです。

制度が向いている場合

毎日家にいて見回りができ、被害がまだ屋根裏の一部にとどまっていて、順番待ちを許容できるなら、まず制度を使ってみる選択肢があります。実費はほとんどかかりません。

業者を先に検討したほうがよい場合

家を空けることが多い、糞尿が広がって臭いが部屋まで下りている、屋根に上がらないと侵入口を確認できないという状況では、捕獲だけでは足りません。清掃や封鎖まで含めて任せたほうが早く終わります。

依頼先は害獣専門の業者だけとは限りません。作業の範囲によって、選ぶ相手は変わります。

申し込む前に整理しておくこと

電話をかける前に手元をそろえておくと、一度のやり取りで話が進みます。市は申込の際に、名前と設置場所、連絡先を伝えるよう求めています。

被害の内容と時期を言えるようにする

いつから音がしているのか、糞に気づいたのはいつかを整理しておいてください。屋根裏なのか床下なのか、庭の作物なのかによって、置く場所の相談も変わります。

正確な日付が思い出せなくても構いません。季節や出来事と結びつけて、およその時期を伝えられれば十分です。

屋根裏に上がって確認しようとしない

被害の状況を確かめようとして点検口から顔を入れるのは避けてください。粉じんを吸い込む危険があり、天井を踏み抜く事故も起きています。

床に落ちた糞、天井のシミ、外壁の黒ずみといった屋内から見える手がかりだけでも、相談の材料としては足ります。

よくある質問

箱ワナの貸出に費用はかかりますか。

市の案内には貸出そのものの料金についての記載がありません。申込の際に環境保全課へ確認してください。ただし、使用者の責任でワナを故障や破損、紛失させた場合には、修理費用や再調達費用を負担することがあると明記されています。

ネコがかかってしまったらどうすればよいですか。

速やかに解放するよう市が求めています。市や委託事業者が引き取りに来る仕組みではないため、自分で扉を開けて逃がすことになります。かかった動物が興奮している場合もあるので、手袋を着けて慎重に扱ってください。

仕事で日中いないのですが借りられますか。

設置期間中は1日1回以上の見回りが条件になっています。朝か夜に確実に確認できるのであれば可能ですが、家を数日空ける予定があるなら、その期間の設置は避けたほうがよいでしょう。

捕まえたら被害は終わりますか。

終わりません。侵入口が残っていれば別の個体が入ってきますし、天井裏の糞尿の清掃と消毒も必要です。貸出制度はこの部分をカバーしていないため、封鎖と清掃まで含めて計画を立ててください。

まとめ

千葉市の箱ワナ貸出は、委託事業者が自宅まで配達し、捕獲後の回収にも来る仕組みです。捕まえた個体を自分で運ぶ場面がないという点で、住民の負担は軽く設計されています。

その代わり、設置期間中は1日1回以上の見回りが求められ、ネコやタヌキなどを誤って捕獲した場合は自分で解放する決まりです。貸出期間は原則1か月ですが、混み合っているときは順番待ちが発生し、動物がかかった時点で返却する扱いに変わります。

そして制度が担うのは捕獲までです。侵入口の封鎖、糞尿の清掃と消毒、断熱材の交換は住民か業者の側に残ります。毎日の見回りを続けられるかどうかを基準に、制度を使うか業者へ頼むかを決めてください。

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