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天井裏からカサカサと走り回る音が聞こえたり、台所の食品の袋がかじられていたりすると、「ネズミかもしれない」と不安になりますよね。駆除を考え始めたとき、まず気になるのが費用ではないでしょうか。
ネズミ駆除の料金は業者や被害状況によって幅が大きく、「数万円で済んだ」という話もあれば「数十万円かかった」という話も耳にします。相場を知らないまま見積もりを取ると、その金額が適正かどうか判断できません。
この記事では、ネズミ駆除の費用相場を被害レベル別・建物タイプ別に整理し、料金の内訳や高くなる要因、安く抑える方法までまとめて解説します。
自分で駆除する場合の費用と限界、悪徳業者を避けるポイントにも触れているので、見積もりを取る前の判断材料としてお役立てください。
ネズミ駆除の費用は数万円〜数十万円
結論からお伝えすると、業者に依頼した場合のネズミ駆除の費用は数万円から数十万円になるケースがあります。建物の広さや被害の状況、侵入口の数、施工内容によって大きく変わるためです。
なお、ネズミ駆除には国や自治体が定めた公定価格はありません。この記事で示す金額は、当編集部が2026年8月時点で駆除業者10社の公開料金と施工事例を調査し、最低料金ではなく施工総額を確認してまとめた目安です。実際の金額は現地調査を受けたうえでの見積もりで確認してください。
費用だけでなく施工範囲も確認
被害レベル別の費用目安
見積もり額を左右する大きな要素は、被害がどこまで進んでいるかという点です。当編集部の調査でも、被害の程度によって金額の幅がはっきり分かれました。次の表は調査でみられた価格帯をまとめたもので、公的な料金表ではありません。
「ネズミ駆除に数十万円かかった」という話は、多くの場合この重度のケースにあたります。被害の範囲が限定されていて侵入口も少なければ、部分的な施工で済むことがあります。一方で、天井裏の清掃・消毒や断熱材などの修繕が必要になると、駆除だけの場合より費用は高くなります。
ただし、姿を見かけた回数だけで被害の程度は判断できません。名古屋市は、糞やかじり跡、通り道にできる黒ずみ(ラットサイン)、侵入口の有無などを確認するよう案内しています。どの段階にあたるかは、現地調査で判断してもらうのが確実です。
建物タイプ別の費用の違い
同じ被害レベルでも、建物の種類によって費用は変わります。一戸建ては床下から屋根裏まで点検範囲が広いため、集合住宅より高くなりやすい傾向があります。
マンションやアパートでは、施工する範囲や侵入経路によって費用が変わります。ただし、集合住宅では配管やダクトを通じて隣室から移動してくるため、自室だけの対策では再発する場合があります。建物全体への対策が必要になると、専有部分だけを施工する場合より費用は大きくなります。マンションの規模によっては、かなりの金額になることも考えられます。
なお、飲食店や店舗では、床面積や設備、営業時間、衛生管理上必要な施工範囲などによって料金が変わります。住宅とは前提が異なるため、店舗の場合は業態を伝えたうえで見積もりを取ってください。
ネズミ駆除費用の内訳
ネズミ駆除の見積書は、主に5つの項目で構成されます。内訳を知っておくと、見積もり金額の妥当性を項目ごとに判断できるようになります。
見積もりでは総額だけでなく内訳を確認
見積書に並ぶ5つの項目
各項目の内容と料金の目安は次の通りです。
この表の金額は、当編集部が2026年8月に駆除業者10社の公開料金と施工事例を調査してまとめた目安です。公的機関が定めた料金表ではないため、実際の見積もりとは差が出ます。
金額の振れ幅が大きいのは侵入口の封鎖です。クマネズミは1.5cm程度の隙間から出入りできるとする公的資料があり、小さな穴をかじって広げることもあります。封鎖すべき箇所が多い家では、封鎖にかかる費用がふくらみます。
追加費用が発生しやすいケース
契約後に追加費用が発生しやすいのは、施工を始めてから被害の広がりが判明したケースです。天井裏や壁の中は調査時に全体を確認しきれないことがあり、糞尿の堆積や断熱材の破損が後から見つかる場合があります。
こうした事態を避けるには、契約前に「追加費用が発生する条件」と「発生した場合の上限」を書面で確認しておくことが有効です。口頭説明だけで契約しないよう注意してください。
また、駆除後の経過確認で再侵入が見つかった場合、保証の範囲外だと再施工費を請求されることがあります。保証書に「対象となる作業」と「免責事項」がどう書かれているかも、契約前に読み込んでおきたいポイントです。

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自分でネズミ駆除する場合の費用と限界
ネズミは市販グッズを使えば数千円から自分で対策でき、法律上の許可も必要ありません。ただし、駆除だけでは再発を繰り返しやすく、完全に解決できないケースが多い点は知っておく必要があります。
費用は抑えられても再発対策には限界があります
市販グッズの費用一覧
ホームセンターやドラッグストアで購入できる主な対策グッズと価格帯をまとめました。
一通り揃えても数千円〜2万円程度で済むため、被害がごく初期であれば試す価値はあります。粘着シートは壁際の通り道に隙間なく並べる、毒餌は数日間動かさず食べさせ続けるなど、正しい使い方を守ることで効果を高められます。
自分での駆除が難しい3つの理由
それでも多くの家庭で再発してしまうのは、次の3つの壁があるためです。
- 侵入口の特定が難しい:床下・配管まわり・軒下など、素人では見つけきれない隙間から出入りしている
- 警戒心が強い:ネズミは学習能力が高く、罠や毒餌を避けるようになる
- 繁殖スピードが速い:駆除のペースを繁殖が上回ると、数がなかなか減らない
特に侵入口の封鎖は建物の構造知識が必要な作業です。塞ぎ残しがあると、再侵入の原因になります。数カ月グッズを買い足し続けるより、調査だけでも業者に依頼したほうが結果的に安く済むケースは多くあります。
鳥獣保護管理法上の捕獲許可は不要
野生動物の捕獲は鳥獣保護管理法で規制されていますが、家屋に被害を及ぼすドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種は同法の対象外とされています。そのため、この3種については、同法にもとづく捕獲許可を取る必要はありません。
ただし、これはネズミだけの例外です。ハクビシンやイタチ、コウモリなどは原則として同法の対象となるため、捕獲等には原則として許可が必要になります。屋根裏の動物の正体がはっきりしないうちは、自分で捕獲しようとしないでください。
ネズミ駆除の費用が高くなる4つの要因
見積もり額が相場の上限に近づくのは、被害範囲・侵入口の数・糞尿被害・修繕の有無という4つの要因が重なったときです。当てはまる項目が多いほど、費用は高くなります。
要因ごとの費用への影響
被害範囲が建物全体に及ぶと、施工箇所と作業日数が増えて人件費が膨らみます。侵入口が多い家では、1カ所ごとの封鎖費用が積み上がり、総額を押し上げる要因になりかねません。
糞尿被害が進んでいる場合は清掃・消毒・除菌の費用が加算され、断熱材や配線がかじられていれば交換・補修でさらに数万円〜数十万円が上乗せされることもあります。
放置すると費用は膨らみ続ける
4つの要因に共通するのは、時間の経過とともに悪化するという点です。ネズミは繁殖力が強く、放置した分だけ巣は増え、糞尿は溜まり、かじられる範囲も広がります。
被害が広がる前に対処することは、施工範囲や修繕費の拡大を防ぐうえで重要です。気配を感じた段階で調査を受けておくと、判断の材料が早く手に入ります。
ネズミ駆除の費用を安く抑える5つの方法
費用を抑えるうえで効果が大きいのは、早めの依頼・相見積もり・無料調査の活用・内訳の確認・再発保証の5つです。順番に見ていきましょう。
早めの依頼が最大の節約になる
先ほど紹介した通り、施工範囲が広がるほど費用は大きくなります。異音などの兆候がある段階で状況を確認すれば、被害が広がる前に対処できる可能性があります。
現地調査と見積もりを無料で行う業者を選べば、被害状況の確認だけなら0円で済ませられます。まず現状を把握し、金額を見てから依頼するかどうか判断するとよいでしょう。
相見積もりと内訳確認のポイント
2〜3社から相見積もりを取ると、その地域・その被害状況での適正価格が見えてきます。同じ被害でも業者によって施工方針が異なるため、金額だけでなく作業内容の違いを比べる意味でも有効です。極端に高い業者だけでなく、相場より極端に安い金額を提示する業者にも注意が必要です。あとから追加請求される事例が報告されています。
見積書では「駆除作業一式」のような大まかな表記ではなく、作業ごとの単価が書かれているかを確認してください。再発保証の年数と適用条件もあわせて比較すると、長期的な出費を抑えられます。
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ネズミを放置するリスク
ネズミの被害は騒音や食害にとどまらず、健康と建物の両面に及びます。駆除費用を惜しんで放置すると、より大きな出費や健康被害につながりかねません。
とくに小さな子どもや高齢者がいる家庭では、衛生面のリスクを軽く見ないことが大切です。ここでは代表的な2つのリスクを見ていきましょう。
サルモネラ症などの感染症リスク
ネズミの糞尿や体には病原体が付着していることがあり、人にうつる動物由来感染症の原因となります。厚生労働省は、ネズミなどが食品を汚染することでサルモネラ食中毒につながるおそれがあると注意を促しています。
また、ネズミに寄生するイエダニが人を刺す被害も見過ごせません。糞を素手で触ったり、乾燥した糞の粉じんを吸い込んだりしないよう、清掃時はマスクと手袋を必ず着用してください。
配線かじりによる火災・建物被害
ネズミは歯が伸び続けるため、硬いものをかじる習性があります。電気配線の被覆をかじられるとショートや漏電の原因になり、最悪の場合は火災につながりかねません。
断熱材が巣材としてかじられたり、糞尿で天井板にシミができたりすると、修繕費は数万円〜数十万円規模になります。被害が建物に及ぶ前に手を打つことが、住まいを守るうえでも重要です。
悪徳業者に注意!信頼できる業者の選び方
ネズミ駆除の業者選びでは、料金トラブルを起こす悪質な業者を避けることが欠かせません。公的機関が繰り返し注意喚起を行うほど、相談件数は多い状況です。
国民生活センターが注意喚起するトラブル
国民生活センターには、ネット広告の格安表示と実際の請求額が大きく異なる害虫・害獣駆除トラブルの相談が寄せられています。広告の低価格で呼び込み、作業後に数十万円を請求する手口が報告されており、契約前の確認が強く呼びかけられています。
「今すぐ作業しないと危険」と不安をあおって即日契約を迫る業者や、現地を調査もせずに電話口で金額を断定する業者には警戒してください。事前に提示された額と実際の請求額が大きく異なる場合などには、訪問販売としてクーリング・オフが適用できる可能性があります。少しでも不審に感じたら、その場で契約せず持ち帰って比較することが大切です。
料金や作業内容に納得できないときは、その場で支払わないでください。国民生活センターは、消費者ホットライン「188」へ相談するよう案内しています。番号だけ控えておくと、いざというときに迷わずに済みます。
信頼できる業者のチェックポイント
依頼先を選ぶ際は、次の点を満たしているかを確認しましょう。
- 現地調査のうえで、作業ごとの内訳がある見積書を出してくれる
- 追加費用の条件を契約前に説明してくれる
- 再発保証の期間と適用条件が明記されている
- 下請けに丸投げせず、自社の作業員が施工する
- 会社の所在地・固定電話・施工実績が公式サイトで確認できる
複数の条件を満たす業者なら、施工品質と料金の透明性の両面で安心して任せられます。
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ネズミ駆除の費用に関するよくある質問
マンションの駆除費用は誰が負担しますか?
費用の負担は、侵入の原因、共用部と専有部のどちらに問題があるか、賃貸借契約や管理規約などによって異なります。まずは管理会社や大家、管理組合に相談し、費用負担の取り決めを確認してください。
駆除が完了するまでどのくらいかかりますか?
駆除にかかる期間や訪問回数は、ネズミの生息状況や施工方法によって異なります。ネズミは警戒心が強いため、罠や毒餌の設置と経過確認で複数回の訪問が必要になる場合もあります。見積もりの段階で、想定される回数と期間を確認しておくと安心です。
保健所や自治体はネズミを駆除してくれますか?
自治体によって対応は異なりますが、個人宅の駆除そのものは実施せず、相談や対策方法の案内、粘着シートなどの資材提供を行っている自治体があります。実際の駆除は自分で対処するか業者へ依頼することになります。お住まいの自治体がどこまで対応しているかは、市区町村の生活衛生担当窓口で確認してください。
自分で対策してから業者に頼むと安くなりますか?
必ずしも安くなるとは限りません。自分で対策しても改善しない場合は、被害が広がる前に専門業者への相談を検討してください。数週間試して変化が見られないときが、切り替えの目安になります。
屋根裏の動物がネズミではない可能性もありますか?
あります。足音が大きい場合や糞のサイズが大きい場合は、ハクビシンやイタチなど別の害獣かもしれません。これらは法律で保護されており対処法も費用も異なるため、正体が不明なら業者の調査で特定してもらうのが確実です。
まとめ:ネズミ駆除は被害が軽いうちが安い
ネズミ駆除の費用は数万円から数十万円まで幅があり、金額を分けるのは被害の進行度と施工範囲です。被害が限定的なら部分施工で済むこともありますが、巣や糞尿被害が広がると清掃・消毒・修繕が加わって金額は大きくなります。
いえねずみ類3種は鳥獣保護管理法の対象外なので、自分で駆除しても捕獲許可は必要ありません。ただし塞ぎ残しがあると再侵入の原因になります。市販グッズで改善しない場合は、買い足しを続けるより専門業者の調査を受けるほうが、結果的に出費を抑えられます。
現地調査と見積もりが無料の業者であれば、費用の確認だけでも損はありません。調査で被害の程度と正確な金額がわかれば、依頼するかどうかを落ち着いて判断できます。天井裏の物音や糞に気づいたら、被害が広がる前に一度プロの目で確認してもらうことをおすすめします。