ハクビシン

宇都宮のハクビシン駆除|箱わな貸出と処分支援・費用相場

宇都宮のハクビシン駆除|箱わな貸出と処分支援・費用相場|宇都宮の街並みと屋根裏のハクビシン、箱わな・回収トラック・補助金・設置サポートのアイコン

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屋根裏でドタドタと重い足音がする、天井にシミが広がってきた。宇都宮市でハクビシンの被害に悩んでいるなら、まず知っておいてほしい制度があります。

宇都宮市は、ハクビシン捕獲用の箱わなを無料で貸し出しています。しかもそれだけではありません。捕獲した個体の回収と処分まで、市の委託業者が無料で行ってくれます。

これは全国的に見てもかなり手厚い部類です。たとえば奈良市も捕獲器を貸し出していますが、捕まえた個体は自分で放しに行く決まりになっています。「捕まえたあとどうするのか」という最大の難所を、宇都宮市は肩代わりしてくれるわけです。

ただし、この制度だけで屋根裏の被害が終わるわけではありません。この記事では、市が公開している案内をもとに、貸出の条件、必要な書類、補助金、そして制度では解決できない範囲を整理しました。

駆除費用ナビ 編集部 環境省・厚生労働省・国民生活センターなど公的機関の一次情報をもとに、害獣駆除の費用と法制度を調査・執筆しています。

宇都宮市は箱わなを貸し、処分まで無料で行う

まず制度の中身を確認します。窓口は市役所7階の農林生産流通課です。

宇都宮市の箱わな貸出制度の要点。対象はハクビシン、タヌキ、アライグマ。1世帯1基で無料。貸出期間は3か月間。捕獲した個体は市の委託業者が無料で回収する

対象はハクビシン・タヌキ・アライグマ

宇都宮市は、ハクビシンやタヌキ、アライグマの被害で困っている方に、捕獲するための箱わなを貸し出しています。対象者は市内に住所を有する方です。

屋根裏の足音が重い場合、相手がハクビシンではなくアライグマやタヌキということもあります。いずれも同じ制度で対応できるので、正体が完全に絞れていなくても相談は可能です

1世帯1基・3か月間・無料

貸出数は1人(1世帯)につき1基まで、貸出期間は3か月間です。農作物を生産・販売している方は1年間になります。貸出料金はかかりません。

奈良市の2週間と比べると、3か月という期間はかなり余裕があります。ハクビシンは警戒心が強く、設置してすぐ入るとは限らないので、この期間の長さは実務的に大きな意味を持ちます

捕獲した個体は市の委託業者が無料で回収

ここが最大の特徴です。箱わなで捕獲した個体は、農林生産流通課に連絡すれば市の委託業者が無料で回収に来てくれます。

捕獲そのものより、そのあとの扱いに悩む方は多いはずです。威嚇してくる動物を車に載せて運ぶ必要がないという点は、自力対応のハードルを大きく下げます

設置に不安があれば職員が見せてくれる

箱わなは市役所で受け取るため、車で向かってください。その際、設置できるか心配な方には職員が設置方法を見せてくれると案内されています。

わなの扱いに慣れていない方でも、その場で確認できるのは心強いところでしょう。

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借りる前に必要な有害鳥獣捕獲許可

手軽に見える制度ですが、書類は決して少なくありません。ハクビシンなどの野生鳥獣を捕獲する際には、有害鳥獣捕獲許可の申請もあわせて行う必要があります。

宇都宮市で箱わなを借りるときの申請書類。必ず提出する4点と、複数人での従事や自宅以外での捕獲など場合によって必要になる3点がある。申請は市役所へ直接出向いて行う

必ず提出する4点

箱わなを借りる方が必ず出すのは、鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵等の許可申請書、捕獲を実施する場所の地図、捕獲従事者の本人確認書類、わな貸出申請書の4点です。

地図は任意のものに印をつけたかたちで構いません。本人確認書類は顔写真付きの身分証明書が必要なので、免許証やマイナンバーカードを持参してください

場合によって必要になる3点

複数人で捕獲に従事する場合は申請者名簿を、被害を受けた方から捕獲依頼を受けている場合は有害鳥獣捕獲依頼書を提出します。捕獲場所が自宅以外なら、その土地を所有していることが確認できる書類の写しも必要です。

名簿を出す場合は、従事する方全員の本人確認書類がそろっている必要があります。

申請は市役所へ直接出向く

申込方法は、申請書に必要事項を書いて直接、農林生産流通課へ持参する形です。郵送やメールでの受付は案内されていません。

箱わなの受け取りも同じ場所になるので、書類を出しに行くときに車で向かえば、一度の来庁で完結させられます

わな猟免許が必要になる場合がある

市のよくある質問では、捕獲についてはわなの免許が必要になる場合があると案内されています。被害の状況や捕獲の方法によって扱いが変わるため、申請の前に窓口へ確認しておくと確実です。

なお市は、捕獲の許可申請は受け付けているものの、捕獲等そのものは行っていないとしています。職員が捕まえに来てくれる制度ではない点は、押さえておいてください

費用の補助も用意されている

貸出以外にも、費用面の支援があります。ただし対象と条件をよく確認してください。

宇都宮市の補助金。わなの購入費は2分の1で上限5万円、わな猟免許の取得費は2分の1で上限1万円、防護柵の設置補助は農業者向けとなっている

わなの購入費は2分の1・上限5万円

市内に住所または耕作地を有する個人や団体が対象で、わな購入費にかかる経費の2分の1、上限50,000円が補助されます。捕獲許可を取得していること、市税を滞納していないことが条件です。

あわせて、過去2年間に同一の補助を受けていないことも交付要件になっています。貸出のわなでは足りず、自分で購入する場合に使える制度だと考えてください

わな猟免許の取得費も補助される

わな猟免許等の取得にかかる経費の2分の1、上限10,000円が補助されます。免許証が交付され、栃木県の狩猟者登録台帳に登録されていることが条件です。

申請は免許を取得した年度内に行う必要があります。長期的にハクビシン対策と向き合う予定があるなら、検討する価値はあるでしょう。

防護柵の補助は農業者向け

防護柵設置への補助もありますが、こちらは耕作地を有する農業者または営農団体が対象で、家庭菜園は含まれません。

つまり住宅の屋根裏被害に対して、駆除費そのものを補助する制度は用意されていません。業者に依頼する場合の費用は自己負担になります。

それでも屋根裏の被害は終わらない

ここまで手厚い制度がありながら、なぜ業者に依頼する方がいるのか。理由は明快でした。

宇都宮市の貸出制度で解決できることとできないこと。捕獲と処分はできる。侵入口の封鎖、糞尿の清掃と消毒、断熱材の交換や修繕は対象外

捕獲しても侵入口は残ったまま

1匹捕まえて市に引き取ってもらっても、家に入れる隙間はそのまま残ります。ハクビシンは頭が入る大きさの隙間なら通り抜けるため、別の個体がすぐに入り込むでしょう。

特に繁殖期には複数の個体が出入りしているので、1基の箱わなで全体に追いつくのは現実的ではありません。封鎖まで進めなければ、同じことの繰り返しになります。

糞尿の清掃と消毒は制度の対象外

ハクビシンは同じ場所に糞尿を重ねる習性があります。放置すれば天井板が腐り、悪臭が建材にしみ込み、ダニの発生源にもなってしまうでしょう。

箱わなを借りても、この部分は自分で処理するか、別途業者に頼むことになります。断熱材が荒らされていれば、その交換費用も発生するでしょう。

3か月で決着がつかない場合

貸出期間は3か月です。警戒心の強い個体が入らないまま期間が過ぎることもありますし、捕まえても次の個体が来ることもあります。

その間も、屋根裏では糞尿が溜まり続けます。時間をかけるほど、あとから必要になる清掃・修繕の費用が膨らむ点は意識しておいてください

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自治体で対応はここまで違う

これまで各地の制度を調べてきましたが、ハクビシンやイタチへの対応は自治体によって大きく異なります。宇都宮市の手厚さは、比べてみるとよく分かります。

京都市、奈良市、姫路市、宇都宮市の対応の比較。箱わなの貸出は奈良市と宇都宮市が行い、京都市と姫路市は個人に貸さない。捕獲後の処分は奈良市が自分で放獣、宇都宮市は市の委託業者が回収する

捕獲後の処分を誰が行うかが最大の差

奈良市は個人へ捕獲器を貸し出しますが、捕まえた個体は自分で放しに行く決まりです。姫路市は個人への貸出そのものがなく、農区や自治会に限られます。京都市には個人向けの貸出制度がありません。

宇都宮市だけが、捕獲から処分までを制度として引き受けています。自力での対処を検討するなら、宇都宮市は恵まれた環境だといえるでしょう。

共通するのは家屋内の駆除を行わない点

ただし、4市とも共通していることがあります。家屋に侵入した鳥獣の駆除そのものは、行政が行わないという点です。

制度で支援されるのは捕獲までで、侵入口の封鎖や清掃・消毒は住んでいる側の作業になります。ここは、どの自治体でも変わりません。

宇都宮のハクビシン駆除費用の相場

業者に依頼する場合の金額感も押さえておきましょう。作業範囲によって幅が出ます。

作業内容ごとの目安

追い出しと侵入口の封鎖で済むなら3万円〜10万円程度、清掃と消毒、複数箇所の封鎖まで含めると10万円〜25万円が目安です。断熱材の交換や天井の補修まで必要なら、25万円〜50万円を見ておくことになります。

ハクビシンはイタチより体が大きく、糞の量も多いため、清掃と消毒にかかる比重が大きくなりがちです

費用が上がるケース

高所で足場が必要になる場合、屋根裏の面積が広い場合、繁殖して個体数が増えている場合は金額が上がります。天井裏に堆積した糞尿の量も、直接効いてきます。

見積りを取る際は「駆除作業一式」ではなく、作業ごとの単価が記載されているかを確認してください。

業者を選ぶときの確認事項

依頼すると決めた場合の視点をまとめます。トラブルは実際に報告されているので、慎重に進めてください。

封鎖と清掃まで一括で頼めるか

宇都宮市では箱わなの貸出があり、捕獲した個体は市の委託業者が無料で回収します。捕獲と処分を市の制度でまかなえるぶん、業者に頼む価値は封鎖と清掃・消毒に集まります。

この範囲を一括で請け負えるか、そして再発保証が封鎖箇所以外も対象にするのかを、契約前に確かめてください。

市の制度を差し引いた実費で比べる

宇都宮市の箱わな貸出と無料回収を使えるなら、業者に払う金額はその分を差し引いて考えられます。制度を前提にした見積を出せるかどうかも、業者を測る材料になります。

作業ごとの単価が並んでいれば、どこを自分で担えるのかも見えてきます。

無料で使える制度を伏せたまま契約を迫られたら

宇都宮市には箱わなの貸出があり、捕獲した個体は市の委託業者が無料で回収します。この制度に触れずに高額な契約を即決で求める相手には、市の窓口で確認する時間をもらうと伝えてください。

国民生活センターは、被害が増えるとあおって契約させ、比較の機会を奪う事業者に注意を促しています。広告の料金と実際の請求が食い違った事例も報告されました。

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よくある質問

箱わなを借りるのに費用はかかりますか。

貸出料金は無料と案内されています。捕獲した個体の回収・処分も無料です。ただし餌の用意や、市役所まで受け取りに行く際の交通費は自己負担になります。

3か月で捕まらなかったらどうなりますか。

貸出期間は3か月間と定められています。その後の取り扱いは在庫状況にもよるため、返却時に農林生産流通課へ相談してください。捕まらない間も屋根裏の被害は進むので、並行して封鎖の準備を進めておくと無駄がありません。

アパートに住んでいます。借りられますか。

対象は市内に住所を有する方とされていますが、設置場所の確認が申請時に行われます。共用部に関わる場合は管理会社や大家さんの了解が必要になるので、まず相談してから申請するのが確実です。

市に連絡すれば捕まえに来てもらえますか。

いいえ。市は捕獲の許可申請を受け付けていますが、捕獲等は行っていないと案内しています。自分で捕獲するか、駆除業者へ相談してください。

まとめ

宇都宮市は、ハクビシン・タヌキ・アライグマの被害で困っている市内在住の方に、箱わなを無料で貸し出しています。1世帯1基・3か月間で、農作物を生産・販売している方は1年間です。捕獲した個体は市の委託業者が無料で回収に来てくれます。

借りるには有害鳥獣捕獲許可の申請が必要で、許可申請書・捕獲場所の地図・顔写真付きの本人確認書類・わな貸出申請書の4点が必須です。申請と受け取りは市役所7階の農林生産流通課で、車で向かうことになります。

わな購入費は2分の1・上限5万円、わな猟免許の取得費は2分の1・上限1万円の補助も用意されました。ただし住宅の駆除費そのものへの補助はありません。

そして重要なのは、この制度で支援されるのが捕獲までだという点です。侵入口の封鎖も、糞尿の清掃・消毒も、断熱材の交換も対象外で、放置すればその費用は膨らみ続けます。捕獲を試すにしても、封鎖の段取りは並行して進めてください。現地調査と見積りが無料の業者であれば、状況を確かめるだけなら費用はかかりません。