ネズミ

屋根裏の動物を確認する方法|上がらずに調べる手順

屋根裏の動物を確認する方法|上がらずに調べる手順|点検口にスマートフォンを差し入れて撮影する男性と、屋根裏にいるネズミ・ハクビシン・アライグマ・コウモリ

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天井の向こうで何かが動いている。確かめたいけれど、屋根裏に上がるのは怖い。そう感じている方は多いはずです。

結論からお伝えすると、屋根裏には上がらないほうが安全です。天井を踏み抜く危険、粉じんを吸い込む危険、動物と至近距離で遭遇する危険。この3つがそろっている場所は、一般の住宅ではほかにありません。

そして幸いなことに、上がらなくても分かることはかなりあります。室内から4つ、屋外から4カ所。この8つを押さえれば、業者に相談する材料は十分にそろいます。

この記事では、点検口がどこにあるのかという基本から、室内外での確認手順、どうしても上がる場合の最低条件までを順に整理しました。

駆除費用ナビ 編集部 環境省・厚生労働省・国民生活センターなど公的機関の一次情報をもとに、害獣駆除の費用と法制度を調査・執筆しています。

屋根裏には上がらないほうがいい

まず、なぜ避けるべきなのかを具体的にお伝えします。理由を知っておくと、無理をしなくなります。

屋根裏に上がってはいけない3つの理由。天井を踏み抜いて落ちる、粉じんを吸い込む、動物と至近距離で出会う

天井を踏み抜いて落ちる

もっとも多い事故がこれです。天井板は人の体重を支える設計になっていません。体重を預けてよいのは梁の上だけで、そこを踏み外せば下の部屋まで落下します。

屋根裏は暗く、断熱材で梁が隠れている場合もあります。どこを踏んでよいか分からない状態で移動すること自体が、そもそも危険です

粉じんを吸い込む

動物が住み着いている屋根裏には、糞が堆積しています。乾いた糞は崩れやすく、動いた拍子に細かい粒子となって舞い上がるでしょう。

厚生労働省は、動物から人へ感染する動物由来感染症について注意を呼びかけています。狭い空間で舞い上がった粉じんは逃げ場がなく、そのまま吸い込んでしまうでしょう

動物と至近距離で出会う

暗い場所で急に人が現れれば、動物のほうも驚いてしまいます。逃げ場がない状況では、威嚇や反撃に出ることもあるでしょう。ハクビシンやアライグマは体重が数キロあり、決して小さな相手ではありません。

咬まれれば傷を負うだけでなく、感染のおそれも生じます。子育て中の個体はとくに警戒心が強くなります。

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まず点検口の場所を知る

「点検口がどこにあるか分からない」という方は少なくありません。上がるかどうかは別として、場所を把握しておくと確認の幅が広がります。

点検口がある場所。押し入れの天井、クローゼットの枕棚の上、浴室の天井、廊下や納戸の天井。点検口がない住宅もある

押し入れ・クローゼットの天井

もっとも一般的なのが押し入れです。上段の天井板が一部だけ外れるようになっており、押し上げると開きます。和室のあるお住まいなら、まずここを見てください。

洋室中心の間取りでは、クローゼットの枕棚の上に設けられていることがあります。荷物をどけて見上げてみましょう。

浴室の天井にもある

意外と知られていないのが、ユニットバスの天井に点検口があるという事実です。四角い枠が見えるはずで、これを外すと上部の空間にアクセスできます。

ただし浴室の点検口は設備の配管を見るためのもので、屋根裏全体を見渡せるとは限りません。それでも、押し入れに点検口がない住宅では貴重な確認場所になります

点検口がない住宅もある

廊下や納戸の天井に四角い枠として設けられている場合もありますが、そもそも点検口がない住宅も存在します。

その場合、室内からの確認は天井のシミや照明まわりに限られるでしょう。無理に開口部を作ろうとせず、屋外からの確認に力を入れてください。

室内から確認する4つの方法

ここからが実践編です。上がらずにできることを順に見ていきましょう。

室内から確認する4つの方法。天井のシミと変色を見る、点検口を少し開けてスマートフォンで撮る、照明器具まわりの隙間を見る、音と臭いを日付つきで記録する

天井のシミと変色を見る

まず部屋の天井を見上げてください。輪のような跡や、周囲より色が濃い部分があれば、尿がしみ出している可能性があります。雨漏りと見分けがつきにくいこともあるので、雨の日と関係なく現れているかを確かめます。

シミが広がっているなら、糞尿がかなり溜まっている状態です。この段階になると、清掃と消毒は自力では難しくなります

点検口を少し開けてスマホで撮る

点検口が見つかったら、板を少しずらして腕だけを伸ばし、スマートフォンで動画を撮ります。顔は絶対に入れないでください。ライトを点けたまま、ゆっくり回すように撮影します。

自撮り棒があれば、より広い範囲を撮れます。撮った映像は明るい部屋で確認しましょう。糞の有無、断熱材の乱れ、光が漏れている箇所が分かれば十分です。

照明器具まわりの隙間を見る

ダウンライトや埋め込み型の照明は、天井裏とつながっています。その周囲に糞の粒や動物の毛が落ちていないかを確認してください。

照明を点けたときに小さな影が動く、という報告もあります。日常のなかで気づける手がかりです。

音と臭いを日付つきで記録する

これが最も費用対効果の高い作業です。何時ごろ、どのあたりから、どんな音がしたか。臭いの強さはどうか。これらをメモしておいてください。

3日分そろえば、時間帯から候補を絞り込めます。録音しておけば、業者に聞いてもらうことも可能です

屋外から確認する4カ所

屋内で手がかりが得られなくても、外に出れば分かる場合もあるでしょう。地面から見上げるだけで構いません。

屋外から確認する4カ所。軒下と破風、換気口と通気口の金網、屋根と外壁の取り合い、雨どいや電線まわりの黒ずみ

軒下・破風

屋根と外壁が接する部分は、構造上どうしても隙間ができやすい場所です。板が浮いていないか、穴が空いていないかを見てください。

スマートフォンのカメラでズームして撮影すると、肉眼より細部まで見えてきます。

換気口・通気口の金網

床下や小屋裏の換気口には金網が付いていますが、かじられて破られている例が多くあります。錆びて脆くなっているケースも見られました。

金網が変形している、一部が外れている、周囲に毛が付着している。こうした状態なら、そこが侵入口の可能性が高いでしょう。

屋根と外壁の取り合い

板金が浮いている、コーキングが切れている、瓦がずれている。こうした箇所は上から見ないと分かりにくいのですが、地面から見上げても影の入り方で気づけることがあります。

高所なので、脚立に登って確認するのは避けてください。

雨どいや電線まわりの黒ずみ

動物が繰り返し通る場所には、体の脂で黒ずみが残ります。ラットサインと呼ばれるもので、ネズミに限らず他の害獣でも見られます。

雨どいの外側、電線が壁に入る部分、配管の貫通部。こうした場所に黒い擦れ跡があれば、通り道になっていると考えられます


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どうしても上がる場合の最低条件

それでも自分で確かめたいという方のために、守るべき条件をお伝えします。ただし、おすすめはしません。

どうしても屋根裏に上がる場合の最低条件。防じんマスクと手袋などの装備をそろえる、必ず梁の上を踏む、必ず二人で行う。子の声がする場合や動物が見えた場合は中止する

装備をそろえる

防じんマスク、使い捨ての手袋、ヘッドライト、長袖長ズボン、帽子。これらは最低限そろえてください。粉じんと、断熱材のガラス繊維から身を守るためです。

作業後は衣類をそのまま洗濯し、手を石けんで洗います。

必ず梁の上を踏む

断熱材の下に梁があります。天井板には決して体重をかけないでください。踏む場所が分からないなら、その時点で引き返す判断が正解です。

移動するより、点検口の近くから見渡すだけにとどめるほうが安全でしょう。

必ず二人で行う

一人が下で待機し、異変があればすぐ対応できるようにします。転落や体調不良が起きたとき、誰も気づかない状況は避けなければなりません。

中止すべきケース

動物の姿が見えた、糞が大量に堆積している、子どもの鳴き声がする、足場が不安定、一人しかいない、装備がそろっていない。ひとつでも当てはまるなら、上がらずに専門業者へ相談してください

とくに子どもの鳴き声がする場合、刺激すると親が興奮します。距離を取ることが最優先です。

業者の調査では何を見ているか

無料の現地調査を受けると、何をしてもらえるのか。中身を知っておくと相談しやすくなるはずです。

使用する機材

業者は、赤外線カメラやファイバースコープといった機材を持っていることが多いようです。壁の中や手の届かない場所も、開口せずに内部を確認できる場合があるでしょう。

自分で壁や天井を開ける前に相談する価値があるのは、この点があるためです。

本題は侵入口の特定

調査の目的は、動物の種類を当てることだけではありません。どこから入っているかを特定することが本題です。ここが分からなければ、封鎖のしようがありません。

屋根に上がり、外周をくまなく見て、開口部を洗い出す。この作業が、そのまま見積りの根拠になります。

なお、追い出しと封鎖であれば許可なく取り組めますが、ネズミ以外の害獣は無許可の捕獲が認められていません。環境省は、違反した場合に1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されると示しています。

無料調査でどこまで見てもらえるか

現地調査と見積りを無料で行う業者であれば、状況の把握と概算金額の提示までは費用がかかりません。金額を見てから、依頼するかどうかを判断できます。

その際、こちらで記録した音の時刻、撮影した写真、屋外で見つけた開口部の場所を渡してください。調査が短時間で済むということは、それだけ早く見積りが出るということです

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よくある質問

点検口が見つかりません。どうすればよいですか。

押し入れの上段、クローゼットの枕棚の上、浴室の天井、廊下や納戸の天井を順に見てください。それでも見つからない場合、点検口がない住宅の可能性があります。その場合は屋外からの確認と、音や臭いの記録に力を入れましょう。

点検口から覗くだけなら大丈夫ですか。

顔を入れるのは避けてください。至近距離で動物と目が合う危険に加えて、粉じんを吸い込む危険も生じます。板を少しずらし、腕だけを伸ばしてスマートフォンで撮影してください。

何も見つからないのに音がします。

壁の中を移動しているのかもしれません。壁の中には点検口がなく、目視での確認ができません。音がした位置と高さを記録し、コンセント周りにかじり跡や黒ずみがないかを確かめてみてください。

賃貸住宅でも自分で確認していいですか。

室内から見る、屋外から見上げるといった範囲なら問題ありません。ただし点検口を開ける、屋根裏に上がるといった行為は、事前に管理会社か大家さんへ相談しておくほうが安心です。

まとめ

屋根裏には上がらないほうが安全です。天井を踏み抜いて落ちる危険、堆積した糞の粉じんを吸い込む危険、動物と至近距離で遭遇する危険。この3つがそろっています。

上がらずにできることは多くあります。室内では、天井のシミを見る、点検口から腕だけ伸ばしてスマートフォンで撮る、照明まわりの隙間を確認する、音と臭いを日付つきで記録する。この4つです。

屋外では、軒下と破風、換気口の金網、屋根と外壁の取り合い、雨どいや電線まわりの黒ずみ。この4カ所を地面から見上げるだけで、侵入口の手がかりが見つかることがあります。

点検口は押し入れの上段が一般的ですが、クローゼットの枕棚の上や、意外なところではユニットバスの天井にもあります。どうしても上がる場合は、装備をそろえ、梁の上だけを踏み、必ず二人で行ってください。動物の姿が見えたり、子どもの鳴き声がしたりする場合は中止します。

写真と記録がそろっていれば、現地調査は短時間で終わります。調査と見積りが無料の業者であれば、状況を確かめるだけなら費用はかかりません。