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天井裏の消毒費用|作業の中身と単体で頼めるかの判断

天井裏の消毒費用|作業の中身と単体で頼めるかの判断|防護服で天井裏に薬剤を散布する作業員と、清掃・消毒・脱臭・ダニ対策のアイコン

【PR】この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。掲載している事業者の情報は、各社の公式サイトの記載にもとづいています。

害獣駆除の見積りを受け取って、「清掃・消毒費」という項目に目が止まった方は多いはずです。数万円から十数万円という金額に対して、実際に何をする作業なのかは、見積書からは読み取れません

あるいは、すでに動物は出ていったので消毒だけ頼みたい、という状況の方もいらっしゃるでしょう。ところが問い合わせてみると、断られることがあります。

多くの業者は、消毒を駆除とセットで受けているためです。これには理由があります。

この記事では、消毒代に何が含まれるのか、費用は何で決まるのか、そして単体で頼めるのはどんな場合かを整理しました。害獣別の目安もあわせてお伝えします。

駆除費用ナビ 編集部 環境省・厚生労働省・国民生活センターなど公的機関の一次情報をもとに、害獣駆除の費用と法制度を調査・執筆しています。

消毒だけを単体で頼めるのか

まずこの点から確認しましょう。ここを知らずに問い合わせると、想定と違う回答が返ってきます。

消毒だけを単体で頼めるか。多くの業者は駆除とセットで受けている。セットが基本になるのは、消毒だけでは再発するため、作業の安全確保が必要なため、責任範囲が曖昧になるため。駆除が終わっている場合は単体でも受けてもらえることがある

セットが基本になる理由

理由は3つ挙げられます。まず、動物がまだ中にいれば消毒しても意味がありません。翌日にはまた汚されます。

次に、侵入口が塞がっていなければ別の個体が入ってきます。そして業者としては、駆除も封鎖も他社が行った現場で、再発の責任を負えません。保証を付けられない仕事は受けにくいわけです。

単体で受けてもらえる場合

とはいえ、まったく受け付けないわけでもありません。すでに退去と封鎖が終わっている場合や、賃貸の原状回復のように目的がはっきりしている場合は、対応してもらえることがあります。

問い合わせの段階で、動物が今もいるのか、侵入口は塞いだのか、いつ頃の被害かを伝えてください。話が早く進みます。

「消毒だけ」と言われて断られたら

断られた場合、その業者が不親切なわけではありません。むしろ、できない仕事を受けない姿勢の表れとも言えます。

状況を伝え直したうえで、必要な作業の範囲から相談してみてください。調査だけなら無料で受けている業者も多くあります。

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「消毒代」の中身は4つに分かれる

見積書に「清掃・消毒費」とだけ書かれていても、実際には複数の作業が含まれています。

見積書の消毒代に含まれる4つの作業。清掃、殺菌消毒、脱臭、ノミとダニの駆除。どこまで含まれるかは業者によって違う

1. 清掃

糞尿と巣材を撤去し、袋詰めして搬出する作業です。乾いた糞は粉じんになるため、湿らせながら回収していきます。

この工程がいちばん時間を要します。堆積量が多ければ、それだけ袋の数も搬出の回数も増えるでしょう。

2. 殺菌消毒

薬剤を散布し、病原体のリスクを抑える作業です。厚生労働省は、動物から人へ感染する動物由来感染症について注意を呼びかけています。

清掃で目に見える汚れを取り除いたあとに行うため、清掃なしの消毒だけでは効果が限られます

3. 脱臭

建材に染み付いた臭いを分解する作業です。オゾンを使う方法などがあり、業者によっては別料金として計上されます

とくにイタチの臭いは強烈で、薬剤散布だけでは取り切れません。見積りに脱臭が含まれているかは、確認しておいてください。

4. ノミ・ダニ駆除

動物に寄生していたノミやダニは、宿主が出ていったあとも残ります。餌を求めて室内へ降りてくることもあるため、この処理が加わる場合もありました。

刺されるようになってから気づく、という順序になりやすい部分です。

費用を決めるのは面積ではない

「屋根裏が何平米だからいくら」という単純な計算にはなりません。見積りの差は、次の3点から生まれます。

消毒費用を決める3つの要素。汚染の程度、作業のしやすさ、断熱材の扱い。面積だけでは決まらない

汚染の程度

同じ広さの屋根裏でも、糞が数個落ちている状態と、ため糞が山になっている状態では作業量がまるで違いました。面積より、どれだけ堆積しているかが効いてきます

放置期間が長いほど、この部分が膨らんでいきます。

作業のしやすさ

点検口の位置、屋根裏の高さ、進入できる範囲。これらによって作業時間が変わります。かがんだまま動けない屋根裏では、同じ量でも倍の時間がかかります。

2階建てで搬出経路が長ければ、その分も加わるでしょう。

断熱材の扱い

断熱材が糞尿で汚れていれば、撤去と処分の費用が上乗せされます。グラスウールは水を含むと厚みが戻らないため、洗って再利用することはできません

見積書に「一式」とだけ書かれている場合は、断熱材の交換が含まれるのかを必ず聞いてください。

消毒しても意味がない場面

順序を誤ると、支払った費用がそのまま無駄になります。次の3つに当てはまるなら、消毒は後回しにしてください。

消毒しても意味がない3つの場面。まだ中に動物がいる、侵入口が塞がっていない、断熱材が汚れたまま。正しい順序は追い出し、封鎖、清掃と消毒、断熱材の交換

まだ中に動物がいる

追い出しが終わっていない状態で消毒しても、その日の夜にはまた汚されます。消毒は、退去を確認してから行う作業です

侵入口が塞がっていない

1匹追い出しても、穴が開いたままなら別の個体が入ってきます。しかも臭いが残っていれば、それが誘引にもなってしまうでしょう。

封鎖が終わって初めて、消毒の効果が持続します。

断熱材が汚れたまま

尿は断熱材の繊維の奥まで染み込みます。表面に薬剤を散布しても、そこまでは届きません。

汚れた断熱材を残したまま消毒すれば、臭いも病原体のリスクも残ったままになります。交換が先です。

正しい順序

追い出し、封鎖、清掃・消毒、必要なら断熱材の交換。この順序を守れば、消毒は一度で済むはずです。逆にすると、やり直しになってしまいます。


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見積書の読み方

複数社から見積りを取ると、金額の差に戸惑うこともあるでしょう。差の理由は、たいてい書き方の違いにあります。

「一式」表記に注意する

「駆除作業一式」「清掃消毒一式」とだけ書かれた見積書は、比較の役に立ちません。何が含まれ、何が含まれないのかが読み取れないためです。

安く見える見積りが、実は清掃だけで消毒も脱臭も入っていないという例もあります。総額ではなく、範囲をそろえて比べてください。

単価表記がある業者を選ぶ

清掃が何平米でいくら、消毒が何平米でいくら、脱臭がいくら。こうして分かれていれば、追加が発生したときの金額も予測できるはずです。

内訳を書けるということは、作業の中身を把握しているということでもあります。見積書の書き方は、そのまま業者の姿勢を映していました。

追加費用の条件を聞いておく

作業を始めてから「思ったより汚れていた」となる場合があります。その際にどう扱うのかを、契約前に確認しておいてください。

追加が発生する条件と、その場合の単価。この2点が決まっていれば、当日に慌てずに済みます。

自分でやる場合の限界

費用を抑えるために自分でやりたい、という考え方もあるでしょう。できる範囲とできない範囲を整理しておきます。

できるのは表面の清掃まで

床に落ちた糞を、湿らせてから拭き取る。この程度であれば、防護具をそろえれば可能です。手袋、防じんマスク、ゴーグル、長袖の作業着は必須になります。

乾いた糞を掃いたり掃除機で吸ったりすると、粉じんが舞い上がります。これだけは絶対に避けてください

できないこと

屋根裏に上がっての作業、断熱材の撤去、脱臭。この3つは装備と技術が要ります。天井を踏み抜く危険もあります。

そもそも、屋根裏に上がって全体を清掃するという作業自体が、一般の方には現実的ではありません

消毒を怠るとどうなるか

費用を抑えるために消毒を省く、という選択もありえます。ただし何が残るかは知っておいてください。

臭いが誘引になる

動物の尿や体臭は、同じ種の個体にとって「ここは住める場所だ」という目印になってしまいます。封鎖が完全でなければ、臭いが次の個体を呼びます

追い出しと封鎖を済ませても被害が再発する場合、この誘引が関わっているのかもしれません。

ノミやダニが残る

宿主が出ていっても、寄生していたノミやダニはその場に残ります。餌がなくなれば、天井の隙間から室内へ降りてくることもあるでしょう。

原因不明の虫刺されが続く場合、屋根裏を疑ってみてください。

健康面のリスクが残る

糞尿には病原体が含まれている可能性があります。乾いて粉じんになれば、換気口や照明の隙間から室内へ広がることも考えられます。

厚生労働省が動物由来感染症について注意を呼びかけているのは、こうした経路があるためです。小さなお子さんやご高齢の方がいるお宅では、とくに慎重に判断してください

害獣別の清掃・消毒費用の目安

動物によって糞の量も臭いの強さも違うため、費用にも差が出ます。

害獣別の清掃と消毒費用の目安。ネズミは2万円から8万円、コウモリは3万円から10万円、イタチは3万円から12万円、ハクビシンは5万円から15万円、アライグマは5万円から18万円

糞の量と臭いで差が出る

ネズミは糞が小さく量も少なめで2万円〜8万円程度、コウモリは粉じんになりやすく防護が必要で3万円〜10万円程度です。イタチは臭いが強く脱臭が加わるため3万円〜12万円、ハクビシンはため糞で量が多く5万円〜15万円、アライグマは体が大きく糞の量も最多で5万円〜18万円が目安になります。

いずれも駆除全体の費用に含まれていることが多いため、単独の項目として見ない業者もあります

金額の幅が広いのは、堆積量の差がそのまま作業量に効いてくるためです。同じハクビシンでも、住み着いて数か月の現場と数年の現場では、搬出する袋の数が桁で変わります。早く気づくほど、この部分は小さく収まります

断熱材の交換が入ると変わる

上の金額はあくまで清掃と消毒の範囲です。断熱材の交換が加われば、範囲に応じて3万円〜60万円が上乗せされます。

この差が大きいため、見積りを比べる際は同じ範囲で比較しているかを確かめてください

各害獣の費用全体については、それぞれの記事で内訳まで扱っています。相手が特定できている場合は、そちらもあわせてご覧ください。

消毒の効果はどのくらい続くのか

「消毒したのに、また臭う」という相談は珍しくありません。効果の持続について、あらかじめ知っておいてください。

薬剤の効果は永続しない

殺菌消毒は、その時点の病原体に対して行う処置です。忌避効果があるわけではなく、新しく動物が入ってくれば、また汚されます

つまり消毒の効果を長持ちさせるのは、消毒そのものではなく封鎖の完成度です。ここを取り違えると、何度も消毒を繰り返すことになります。

脱臭は建材の状態で変わる

臭いが天井板や梁にまで染み込んでいる場合、一度の脱臭では取り切れないことがあります。湿度が上がる季節に、また臭いが立ち上がってくるケースも見られました。

建材の交換まで踏み込むかどうかで、結果が分かれる部分です。見積りの段階で、どこまでの効果を見込んでいるかを聞いておいてください。

保証の対象を確かめる

再発保証を付けている業者は多くありますが、その対象が「駆除」なのか「消毒」まで含むのかは異なります。臭いの再発が保証範囲に入るかどうかも、業者によって違います。

保証書の文面を、契約前に確認しておいてください。口頭の説明だけでは、あとで食い違いが生まれます。

業者を選ぶときの確認事項

消毒に関して、見積りの段階で聞いておくとよい点をまとめます。

4つの作業のどこまで含まれるか

清掃、殺菌消毒、脱臭、ノミ・ダニ駆除。この4つのうち、どれが見積りに入っているかを確認してください。脱臭が別料金という業者は少なくありません

あとから追加されると、総額が変わってしまいます。

断熱材の扱いを確認する

交換が必要かどうか、必要ならその費用は含まれるのか。ここが曖昧なまま契約すると、作業当日に「交換が必要です」と言われかねません。

現地調査の時点で、断熱材の状態を見てもらってください。

消毒だけを頼みたいのに一式を勧められたとき

消毒の単体依頼を希望しているのに、駆除から復旧までの一式でなければ受けられないと即決を迫られる場合があります。断れる案件かどうかは他社に当たれば分かるため、その場で判断しないでください。

国民生活センターは、不安をあおって契約を急がせ、比較の機会を奪う事業者との契約を避けるよう呼びかけています。作業後に広告と異なる高額な請求を受けた相談も多く寄せられました。

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よくある質問

消毒だけを頼むことはできますか。

すでに退去と封鎖が終わっていれば、受けてもらえることがあります。ただし動物がまだ中にいる、侵入口が開いたままという状況では、多くの業者が駆除とセットでの対応を求めます。再発の責任を負えないためです。まず状況を伝えて相談してみてください。

市役所や保健所で消毒してもらえますか。

これまで調べた自治体では、いずれも住宅内の清掃・消毒は行っていませんでした。相談は受け付けても、作業は民間の業者に依頼することになります。自治体によって対応が異なるため、お住まいの地域の窓口でご確認ください。

消毒すれば、また来なくなりますか。

消毒に忌避効果はありません。臭いを取り除くことで誘引は減りますが、侵入口が開いていれば入ってきます。再発を防ぐのは封鎖であって、消毒ではありません。

市販の消毒剤で代用できますか。

床に落ちた糞を拭き取る程度なら、消毒用アルコールや薄めた塩素系漂白剤で対応できます。ただし屋根裏全体の作業となると、装備と安全の確保が必要です。塩素系漂白剤を使う際は、酸性の洗剤と混ざらないようご注意ください。

まとめ

天井裏の消毒は、多くの業者が駆除とセットで受けています。動物が残っていれば効果がなく、封鎖しなければまた汚され、他社の施工現場では再発の責任を負えないためです。すでに退去と封鎖が終わっていれば、単体で受けてもらえることもあります。

見積書の「消毒代」には、清掃、殺菌消毒、脱臭、ノミ・ダニ駆除という4つの作業が含まれます。どこまで入っているかは業者によって違うため、内訳の確認が欠かせません。

費用を決めるのは面積ではなく、汚染の程度、作業のしやすさ、断熱材の扱いです。害獣別の目安は、ネズミが2万円〜8万円、コウモリが3万円〜10万円、イタチが3万円〜12万円、ハクビシンが5万円〜15万円、アライグマが5万円〜18万円になります。

そして順序が大切です。追い出し、封鎖、清掃・消毒、必要なら断熱材の交換。この順で進めれば、消毒は一度で済みます。どこまで必要かは現地を見なければ判断できないので、調査と見積りが無料の業者に確認してもらうところから始めてください。