アライグマ

アライグマ駆除の費用相場|自治体と業者の違い・料金内訳

アライグマ駆除の費用相場|自治体と業者の違い・料金内訳|屋根裏を調査する作業員とアライグマ、自治体・料金内訳・業者のアイコン

【PR】この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。掲載している事業者の情報は、各社の公式サイトの記載にもとづいています。

屋根裏から重い足音がして、天井にシミが広がっている。糞の大きさから、ネズミやハクビシンではなさそうだ。そんな状況ならアライグマの可能性があります。

駆除を考えたとき、まず気になるのが費用でしょう。アライグマ駆除の総額は5万円から30万円ほどと幅があり、被害の進行度によって大きく変わります。

さらにアライグマには、ほかの害獣にはない事情があります。特定外来生物に指定されており、外来生物法と鳥獣保護管理法の両方が関わるため、対処の自由度が限られるのです。

この記事では、費用相場と作業別の内訳、自治体と業者でできることの違い、そして知らないと違反になる法律の扱いまでをまとめました。

駆除費用ナビ 編集部 環境省・厚生労働省・国民生活センターなど公的機関の一次情報をもとに、害獣駆除の費用と法制度を調査・執筆しています。

アライグマ駆除の費用は数万円〜数十万円

アライグマ駆除にかかる総額は、数万円から数十万円の幅があります。捕獲や追い出しだけなら比較的安く収まりますが、封鎖・清掃・修繕まで含めると金額は大きくなります。

なお、アライグマ駆除には国や自治体が定めた公定価格はありません。この記事の金額は、当編集部が2026年8月時点で駆除業者10社の公開料金と施工事例を調査し、最低料金ではなく施工総額を確認してまとめた目安です。実際の金額は現地調査を受けたうえでの見積もりで確認してください。

アライグマ駆除は他の害獣より工程が増える。通常の駆除は捕獲、封鎖、清掃の3工程だが、アライグマではこれに防除の許可、個体の取り扱い、運搬の制限が加わる。手続きが増えるぶん日数と費用が上乗せされる
手続きが増えるぶん日数と費用が上乗せされます

被害レベル別の費用早見表

被害の進行度ごとの目安を見ていきましょう。

次の表は、当編集部の調査でみられた価格帯をまとめたものです。公的な料金表ではないため、実際の見積もりとは差が出ます。

被害レベル 主な作業内容 費用目安
軽度 1頭の捕獲または追い出し、部分的な封鎖 5万円〜10万円
中度 追い出し、全侵入口の封鎖、清掃と消毒 10万円〜20万円
重度 複数頭の駆除、大規模な防除工事、修繕 20万円〜30万円以上

金額を左右するのは頭数だけではありません。建材の破損がどこまで進んでいるかが総額を決めます

なぜ他の害獣より高くなりやすいのか

同じ屋根裏の害獣でも、アライグマはハクビシンやイタチより費用がかさむ傾向にあります。理由は体格と力の強さです。

アライグマは成獣で体重4〜10kgに達し、前足が器用で力も強い動物です。屋根の隙間をこじ開けたり、換気口を破壊したりするため、封鎖には頑丈な素材と手間が必要になります。

また繁殖力が高く、放置すると頭数が増えていきます。作業量が増えれば、そのぶん費用も上がるでしょう。

アライグマ駆除費用の内訳

見積書の項目がわかると、提示された金額が妥当かどうかを判断できるようになるでしょう。代表的な4つの作業を確認します。

アライグマ駆除費用の内訳。捕獲と追い出しが3万円から10万円、侵入口の封鎖が3万円から15万円、清掃と消毒が3万円から10万円、断熱材の交換と修繕が5万円から20万円以上

捕獲・追い出し作業の費用

許可にもとづく箱わなでの捕獲、または忌避剤や燻煙による追い出しの作業です。費用は3万円から10万円ほどが目安になります。

頭数が多い場合や、子育て中の個体がいる場合は難易度が上がります。作業日数が延びるぶん、費用も増える傾向です。

侵入口の封鎖工事の費用

再発を防ぐうえで、この工程がもっとも重要になります。費用は3万円から15万円が目安です。

アライグマは前足で物をつかんで開ける力があるため、簡易的な塞ぎ方では突破されます。金属製の板や頑丈な金網を使い、しっかり固定しなければなりません。

清掃・消毒の費用

糞尿の除去と殺菌消毒で、3万円から10万円ほどかかります。アライグマの糞にはアライグマ回虫という寄生虫が含まれることがあり、人に感染すると重篤な症状を起こすおそれがあります。

そのため消毒の範囲を広く取ることになり、他の害獣より作業が丁寧です。

断熱材の交換・修繕の費用

糞尿が染み込んだ断熱材は交換するほかありません。加えて、こじ開けられた屋根材や破損した天井板の補修も必要になります。

費用は5万円から20万円以上に達することもあります。駆除費用が想定を超えるケースは、ほとんどがこの修繕によるものです。

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費用が高くなる3つの要因

同じアライグマ被害でも、住宅の状況によって請求額は変わります。とくに影響が大きい3つを見ていきましょう。

① 力が強く侵入口が壊される

アライグマは前足の指が長く、人の手のように物をつかめます。この器用さと力によって、屋根の隙間を広げたり、通風口の格子を外したりします。

そのため封鎖には強度の高い素材が必要で、施工にも手間がかかるでしょう。既存の建材が壊されていれば、その補修費も上乗せされるでしょう。

② 繁殖力が高く個体数が増える

アライグマは日本に天敵がほとんどおらず、繁殖力の高さが問題視されています。1度の出産で3〜4頭を産むため、放置すれば屋根裏の個体数は急速に増えるでしょう。

頭数が増えれば捕獲の回数も糞尿の量も増え、作業全体が大規模になっていきます。春から夏にかけては特に注意が必要な時期といえるでしょう。

③ 感染症対策で消毒範囲が広がる

アライグマ回虫をはじめとする感染症のリスクがあるため、消毒は他の害獣より入念におこなわれます。糞があった場所だけでなく、周辺まで薬剤を散布するのが一般的です。

小さな子どもやペットがいる家庭では、この工程を省略しないほうが安全でしょう。

自治体に頼めば無料か|対応の範囲を確認しよう

費用を抑えたい場合、自治体への相談を考える方も多いはずです。アライグマは自治体が防除計画を立てて対策している動物なので、期待する方もいるでしょう。

アライグマ対応における自治体と業者の違い。自治体は相談の受付、罠の貸し出し、捕獲許可の発行までを行う。業者は捕獲から侵入口の封鎖、清掃、修繕までを一貫して行う。自治体の対応は許可と罠の貸出までにとどまる
自治体の対応は許可と罠の貸出までです

自治体は防除計画にもとづき捕獲許可を出す

アライグマは特定外来生物に指定されており、都道府県や市町村が外来生物法にもとづく防除実施計画を策定しています。この計画のもとで、住民に捕獲許可を出す仕組みです。

つまり自治体の役割は、許可を出すことと情報を提供することが中心になります。

罠の貸し出しはあるが設置と処分は自己責任

多くの自治体では、箱わなを無料または低額で貸し出しています。ただし借りられるのは罠だけで、設置場所の判断、餌の準備、毎日の見回り、捕獲後の運搬と処分はすべて依頼者の役割です。

捕獲後の処分は精神的な負担も大きく、実際に対応できずに困るケースがあります。

ただし例外もあります。宇都宮市のように、捕獲した個体の回収と処分まで市の委託業者が無料で行う自治体もありました。お住まいの自治体がどこまで支援しているかは、事前に確認しておく価値があります。

住宅内の清掃・封鎖は対象外

屋根裏の清掃や消毒、侵入口の封鎖、破損した建材の修繕は、自治体のサービス範囲に含まれません。これらは住宅の維持管理にあたるためです。

つまり自治体に相談しても、被害そのものは解決しません。捕獲だけできても、侵入口が残っていれば別の個体がまた入ってきます。

アライグマは特定外来生物|法律の扱いを正しく知る

アライグマの法律関係は、ほかの害獣より複雑です。誤った情報も多いため、正確に整理しておきましょう。

アライグマに関わる2つの法律。外来生物法では飼養、保管、運搬、放出が禁止されている。鳥獣保護管理法では無許可の捕獲が禁止されている。2つの法律が同時に関わる
2つの法律が同時に関わります

外来生物法と鳥獣保護管理法の両方が関わる

アライグマは外来生物法で特定外来生物に指定されており、同時に鳥獣保護管理法の対象でもあります。この2つが同時に適用される点が、ほかの害獣と大きく異なるところです。

外来生物法は飼養・保管・運搬・放出などを規制し、鳥獣保護管理法は無許可の捕獲を規制します。どちらか一方を守ればよいわけではありません。

無許可の捕獲・運搬・飼育は禁止

許可を受けずに捕獲すると鳥獣保護管理法違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になります。

また、捕まえた個体を飼育したり、他人に譲り渡したりする行為は外来生物法違反です。「かわいそうだから飼おう」という判断が違反につながるため注意しましょう。

生きたまま移動させると違法になる

見落とされやすいのがこの点です。アライグマを生きたまま運搬する行為は、外来生物法で原則禁止されています

「捕まえて山に逃がしてあげよう」と考える方がいますが、これは明確な違反です。生息域を広げることになり、被害の拡大につながるためです。

捕獲した場合はその場で対応するのが原則で、運搬には環境省の確認や許可が必要になります。個人でこの手続きを踏むのは現実的ではないでしょう。

放置するとどこまで被害が広がるか

「様子を見よう」と考えているあいだにも、被害は進んでいきます。アライグマ特有の進行パターンを整理しておきましょう。

経過 起きること 追加でかかる作業
〜1か月 糞尿がたまり、天井に臭いが出る 清掃・消毒
1〜3か月 断熱材が荒らされ、天井にシミ 断熱材の交換
春〜夏 出産により3〜4頭に増える 捕獲回数の増加
半年〜 屋根材や天井板が破損する 建材の張替え

とくに注意したいのが繁殖期です。春に1頭だった個体が、夏には家族で住み着いていることがあります。早く動くほど総額が抑えられるのはこのためです。

アライグマ駆除の費用を安く抑える方法

費用は業者選びだけでなく、依頼のタイミングでも変わってきます。実践しやすい4つを紹介しましょう。

被害に気づいたらすぐ無料調査を依頼する

もっとも効果が大きく、出費もかからないのがこの方法です。多くの業者は現地調査と見積もりを無料で受け付けています。

アライグマは繁殖力が高いため、放置すると頭数が増えます。頭数が少ないうちに対処できれば、作業の範囲も費用も抑えられます。

複数業者で相見積もりを取る

アライグマ駆除に定価はないため、同じ被害内容でも金額に差が出ます。2〜3社を比較すれば相場感がつかめ、不当に高い提示を避けられます。

比較するときは総額だけでなく、封鎖箇所数・消毒範囲・保証年数もあわせて確認してください。

自治体の補助金を確認する

アライグマは防除の対象動物であるため、自治体によっては駆除費用の補助制度を設けている場合があります。お住まいの市区町村の環境課へ問い合わせてみましょう。

制度の有無や金額は地域差が大きいため、確認しておく価値はあります。防除計画を策定している自治体ほど、支援に積極的な傾向があるようです。

火災保険が使えるケースを確認する

アライグマによる建物の損傷は、加入している火災保険の補償対象になることがあります。屋根材の破損や天井の汚損に対する補償が付いていれば、修繕費の一部をまかなえる可能性があるでしょう。

駆除作業そのものは対象外となるのが一般的ですが、修繕費が高額になりそうな場合は保険会社に確認してみてください。

高額請求を避けるための業者選び

害獣駆除は相場がわかりにくく、それにつけ込んだトラブルが後を絶ちません。国民生活センターにも、格安の広告を見て依頼したところ作業後に高額を請求されたという相談が寄せられています。

見積書でチェックすべき項目

契約前に、次の項目が書面で明記されているかを確認してください。

確認項目 チェックポイント
作業内容の内訳 「一式」でまとめられず、作業ごとに金額が分かれているか
捕獲許可の扱い 許可申請を代行してもらえるか、費用に含まれるか
封鎖工事の範囲 何か所を、どんな素材で塞ぐのかが具体的か
消毒の範囲 糞のあった場所だけか、周辺まで含むか
保証内容 保証年数と、適用されない条件が明記されているか

頭数による追加料金の条件を確認する

アライグマは複数頭が住み着いていることがあります。「1頭あたり◯円」という契約の場合、想定より頭数が多いと請求額が膨らみます。

何頭までが基本料金に含まれるのか、超過した場合はいくら加算されるのかを、契約前に書面で確認しておきましょう。

特定外来生物の取り扱いに慣れているか

アライグマは法律の扱いが複雑なため、手続きに不慣れな業者だとトラブルになりかねません。捕獲許可の申請を代行できるか、防除計画にもとづく処分方法を理解しているかが判断材料になります。

実績や資格を確認し、法律について明確に説明できる業者を選びましょう。


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アライグマ駆除の費用に関するよくある質問

賃貸の場合は誰が負担する?

建物の維持管理は貸主の責任にあたるため、原則として大家または管理会社が負担します。屋根裏への侵入は建物の構造上の問題であることが多く、入居者に落ち度がなければ自己負担は生じません。

被害に気づいたら、自分で業者を手配する前にまず管理会社へ連絡しましょう。

ハクビシンやタヌキとの見分け方は?

アライグマは目の周りに黒い模様があり、尾に黒い横縞が入っています。ハクビシンは鼻筋に白い線が通り、尾に縞はありません。

糞の大きさにも差があり、アライグマは5〜18cmと大きめです。足跡も特徴的で、人の手のような5本指の跡が残ります。ただし素人判断は難しいため、確実に知りたい場合は現地調査を依頼してください。

自分で捕まえて逃がすのはだめ?

違法です。生きたままの運搬は外来生物法で原則禁止されており、山などに放つ行為も認められていません。

善意であっても法律違反となるうえ、生息域を広げて被害を拡大させてしまいます。

凶暴だと聞くが危険はある?

アライグマは見た目に反して気性が荒く、追い詰められると威嚇や攻撃をしてくるでしょう。爪と歯が鋭いため、噛まれたり引っかかれたりすると大きな怪我につながります。

加えて感染症のリスクもあるため、遭遇しても近づかず、屋根裏に人が入るのは避けてください。

優良業者に共通する条件

信頼できる業者には、いくつかの共通点があります。現地調査で屋根裏の状況を写真に撮り、侵入口と被害範囲を見せながら説明してくれる点が代表的でしょう。

アライグマの場合はとくに、法律について明確に説明できるかが重要です。捕獲許可の申請や処分方法について曖昧な説明しかしない業者は避けたほうが無難です。

また、下請けに丸投げせず自社で施工している業者は、中間マージンが発生しないぶん費用を抑えやすい傾向にあります。長期の再発保証を用意しているかどうかも、封鎖工事の品質を測る目安になるでしょう。

まとめ|まずは無料の現地調査で正確な費用を知ろう

アライグマ駆除の費用相場は5万円から30万円と幅がありますが、金額を左右するのは捕獲作業そのものではなく、封鎖・清掃・消毒・修繕といった後続の工程です。

とくにアライグマは力が強く建材を壊すため、修繕費が加わりやすい害獣といえるでしょう。繁殖力も高いため、放置するほど作業量が増えていきます。

また、特定外来生物として外来生物法と鳥獣保護管理法の両方が関わり、生きたまま運搬することも禁止されています。自力での対応は法律上のリスクを伴うと考えたほうがよいでしょう。

自治体は捕獲許可と罠の貸し出しまでで、住宅内の清掃や封鎖には対応しません。根本的に解決するには業者への依頼が必要になります。現地調査と見積もりは無料で受けられるので、まずは被害の段階を確認するところから始めてみてください。

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